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「えっ…!」この道「ウインカー」出す? 出さない? 真っ直ぐも行ける「道なりカーブ」どうする!? 「正解」の曲がり方とは

くるまのニュース / 2024年12月21日 14時10分

運転中にウインカーを出すのか、出さないのか。左右どちらに出せばいいのか判断に迷う道があります。悩ましい問題をすっきり解決します。

■本線の「道なりカーブ」と接する直線道路はどういう扱い!?

 クルマを運転中、合流にさしかかったときや、直進も可能な「道なりカーブ」などで、「えっ…! ウインカーは出す? 出さない!?」「右・左どっち?」と戸惑った経験を持っている人は多いはずです。
 
 そんな「判断に迷う道」の「正解」について紹介します。

 ウインカーを正しく出さなかった場合、どのような交通違反となるのでしょうか。

 これは「合図不履行違反」に該当し、違反点数は1点、反則金は6000円(普通車)が科せられる可能性があります。

 誤った判断が違反とならないよう、いくつかの事例を挙げていきましょう。

●カーブした幹線道路に接続する道路がある「道なりカーブ」

 国道をはじめとする幹線道路がカーブするところで、直進方向には生活道路や幅員の狭い道路が接続しているような「道なりカーブ」があります。

 幹線道路のカーブに沿って道なりに進む場合、ウインカーを出す必要はあるのでしょうか。

 まず、ウインカーに関する法律をおさらいしましょう。

 道路交通法第53条では、「車両(中略)の運転者は、左折し、右折し、転回し、徐行し、停止し、後退し、又は同一方向に進行しながら進路を変えるときは、手、方向指示器又は灯火により合図をし、かつ、これらの行為が終わるまで当該合図を継続しなければならない。(原文ママ)」としています。

 方向指示器、すなわちウインカーは、「左折・右折・転回・進路変更」の4つの場合に使用しなければならないというのが決まりです。

 例えば、幹線道路が交差点内で右にカーブする線形で、「カーブに沿って(道なりに)走行する」とき、右側に接続する道路がなければ右折に該当しないため、ウインカーを出す必要はありません。

 他方、道なりカーブを進まずに接続道路へ「直進」する場合は「左」へウインカーを出す必要があります。

  北海道余市警察署が2022年12月8日に発行した「余市交通NEWS」では、余市警察署管内には、前述したような変則交差点が多いとし、次のように説明します。

「国道や道道が主となる道路で、そこに町道が接続している時、主となる道路に沿ってカーブを走行する際は、たとえ右左折に見えてもウインカーは必要ありません。

 逆に直進するように見えても、主となる道路から町道に入る際は、ウインカーが必要になります」

 これらのことから、原則はウインカー不要ということになります。

 カーブで曲がっていく方向に接続する道路が「なければ出さない」「あれば出す」が基本と考えましょう。

■側道から本線へ合流するシーンは「迷いがち」

 続いて次の事例を紹介します。

 自車が側道から本線へ斜めに合流しようとする場合も、ウインカーをどちらに出して良いか迷うシーンです。

右側の本線に沿うように合流する場合は「右ウインカー」ですが、写真のように「一停止」の場合は「丁字路」の扱いとなり「左ウインカー」を出す必要があります[画像はイメージです]右側の本線に沿うように合流する場合は「右ウインカー」ですが、写真のように「一停止」の場合は「丁字路」の扱いとなり「左ウインカー」を出す必要があります[画像はイメージです]

●合流する本線へ側道から「斜め合流」する場合

 例えば、高速道路の本線に合流する場合は「右ウインカー」が正解です。これを間違う人はほとんどいないでしょう。

 問題は、本線へ右斜めに接続する側道が、接続部で「一時停止」となっている場合です。

 右側の本線に合流するような形ですが、これは「丁字交差点」と同じとなり、ウインカーは「左」が正しいです。

 ハンドルは右に曲げつつ、ウインカーは逆に左方向に出す格好になります。

 このようにウインカーを右・左どちらに出すのかは、「合流」か「交差点」が分岐点となります。

 側道から本線へ合流する接続部分に、本線に沿って破線がある場合は「合流」。

 ウインカーはハンドル操作と同じ方向に出すことになります。

 逆に、本線に沿う破線がない場合(多くは一時停止となっています)、ハンドル操作に反して「左」となります。

一時停止のうえ、すぐに高速本線へ合流…都市高速などでしばしば見られる合流です[画像はイメージです]一時停止のうえ、すぐに高速本線へ合流…都市高速などでしばしば見られる合流です[画像はイメージです]

●高速の本線合流手前に「一時停止」がある場合

 最後に、やや特殊な例を紹介します。

 例えば、都市高速のパーキングエリアから本線へ合流する際に見られるものです。

 狭く短い合流レーンの手前に「一時停止」があり、その先は他の高速道路の合流と同様に、本線に沿う破線を超えていきます。

 こうしたケースの正解は「右ウインカー」です。

 おそらく本線流入時の速度抑制などを狙って、一時停止を設置したものと思われます。

 都市部に多い狭い区間のため加速車線が短いことが多く、さらに本線が急なカーブを伴っているケースも見られるので、合流には十分に注意しましょう。

※ ※ ※

 ウインカーは、出すタイミングにも十分に注意しましょう。

 交差点を曲がりはじめてからようやくウインカーを出し始めたりと、雑な点灯をするケースも散見されますが、これも重大なルール違反で、大きな事故を誘発しかねません。

 右左折では交差点の30m手前から、合流は3秒前と法規で定められています。

 ウインカーは、他のクルマや歩行者などに知らせるための表示であるという「原則」をけっして忘れないよう、改めて心がけましょう。

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