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「覆面パトカーだ!」 道行く「“隠れ”パトカー」すぐわかる「見分ける方法」は? ひっそり走る「地味ぃな“国産セダン”」がポイント?

くるまのニュース / 2024年12月26日 11時10分

高速道路を走っていると気になるのが「覆面パトカー」。“覆面”というだけあって気付きにくい存在ですが、サクッと見分ける方法はあるのでしょうか。

■覆面パトカーといっても色々な種類が存在する

 覆面パトカーは、市販のクルマをベースにつくられた警察車両で、一見しただけでは見分けはつきにくいものです。
 
 しかし見分ける方法はあるといいます。どのようなところからわかるのでしょうか。

 覆面パトカーといっても、実はいくつかの種類があります。

 大きく分けて「交通取締り用」「捜査用」「要人警護用」の3つに分類されます。

 捜査用とは、いわゆる“刑事さん”(私服警官)が使用するクルマで、街中でも赤色灯を回しながら緊急走行する姿を見かけることがあります。要人警護用も、その名の通りVIPを警護するSPが使用するクルマです。

 そのなかで今回は、高速道路や国道などの交通取締りに用いられる覆面パトカーに的を絞って紹介します。

 見分け方の前提としてまず挙げられるのは、ボディカラーです。

 地味めな白/黒/銀のいずれかが主流となっています。

 そしてボディタイプは「4ドアセダン」。

 近年は箱型の「JPNタクシー」やミニバンなども普及していますが、少し前までポピュラーだったタクシー車両と似た古典的なスタイルをもったクルマです。

 特に後席やリアウインドウガラスに濃いめのスモークフィルムを貼っていることが多く、白や銀のボディカラーの場合はそのコントラストからも「おや?」と思うかもしれません。

 走り方も特徴があります。

 流れに沿ってスイスイ走っているのではなく、法定速度を厳守しながら左車線をキープしています。

 そして覆面パトカーには、屋根の赤色灯を格納するための「四角い穴」が屋根に設けられています。

 SUVのように着座位置の高いクルマからは、直接見ることができるでしょう。

 スポーツカーなど車高の低いクルマからの場合は、屋根の中央部が不自然に盛り上がっていたり、後ろから透けて見える室内の屋根に何かを格納するような影が見えることがあります。

 これらが確認できたら、それは高い確率で覆面パトカーです。

 逆にバックミラー越しに、フロントグリル内の赤色灯が透けて見えることもあります。

 本来は黒いグリル内にこっそり備わっていて、点灯時のみ気付くものですが、直射日光が当たっていると案外赤いランプが光って見えたりします。

 さらに細かなところでは、通常モデルでは屋根上にシャークフィンアンテナが備わるところ、簡素な黒いアンテナが装着されていたり、グレード名を示すエンブレムがなかったりする見分け方もありますが、これはなかなかマニアックな視点といえます。

■覆面パトカーの王道は「クラウン」! しかしそれ以外の車種もある!

 SNSなどでは、高速道路や国道のバイパスなどで遭遇した覆面パトカーの投稿を見ることがあります。

 もっともポピュラーな存在といえるのが、2012年に発表された15代目のトヨタ「クラウン」(210系)でしょう。

 そして近年増えているのが、2018年に発表されたクラウン(220型)です。

赤色回転灯が格納される「四角いベース」は覆面パトカーを見分けるための手掛かりに[画像はイメージです]赤色回転灯が格納される「四角いベース」は覆面パトカーを見分けるための手掛かりに[画像はイメージです]

 クラウン以外では、5代目のスバル「レガシィB4」(BM系)も覆面パトカーとして活躍しているようですが、一方で退役間近との噂も聞かれます。

 そのほかにもトヨタ「マークX」、「カムリ」、日産「スカイライン」などの4ドアセダン車が全国には存在しているようです。

 かつてはポピュラーな存在だった国産セダン車ですが、近年は急激に減少しています。

 いっぽうで背の高いSUVなどが勢力を拡大しており、本来は秘匿性の高い地味なセダンのはずが、むしろ悪目立ちしている傾向もあります。

 今後は「SUVの覆面パトカー」「ミニバンの覆面パトカー」などという“新種”が増えていく可能性もありそうです。

※ ※ ※

 しかしそもそもの話として、覆面パトカーは「敵ではない」という点は忘れてはいけません。

 覆面パトカーが重点的に警戒にあたっている区間の多くは、事故率の高いエリアです。

 彼らは事故を未然に防ぐため、24時間・365日にわたって安全走行を見守っています。

 当然、「法定速度を守る」「片側二車線の高速道路は原則左側を走る」といった基本ルールにのっとって走っていれば、検挙されることはありません。

 仮に高速道路を飛ばして走ったところで、実際には数分の差しか出ないとも言われています。

 そんなリスクばかり高い危険な走りなどせず、余裕をもった運転に心がけましょう。

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