“6速MT”の斬新「“小型”FRオープンカー」に反響集まる! 「“トヨタの幻のスポーツカー”が市販車で甦った」の声も! 専用エアロフル装備&オープン化された「S-FR コンバーチブル」埼自大モデルがスゴイ!
くるまのニュース / 2025年1月12日 7時10分
「東京オートサロン」では、過去にメーカーのコンセプトカーに触発されたカスタムカーも展示されており、なかでもトヨタ「S-FR」をオープン化させたカスタムカーが注目を集め、ネット上でも多くの反響が寄せられていました。
■幻のスポーツカーをオープン仕様にして復活!?
2025年1月には日本最大級のカスタムカーやチューニングカーが一堂に会するイベント「東京オートサロン2025」の開催が控えています。
このイベントは、毎年国内外の自動車メーカーやカスタムパーツメーカーが最新技術や独創的なカスタムカーを披露する場として、クルマ愛好家たちにとって見逃せない祭典となっています。
なかにはメーカーのコンセプトカーに触発されたカスタムカーも展示されており、東京オートサロン2023では、トヨタのコンセプトカー「S-FR」をベースに、オープン仕様へとカスタムされたモデルが披露され、ネット上でも多くの反響を呼びました。
そのユニークなモデルとは、埼玉自動車大学校の学生たちによって製作された「S-FR コンバーチブル」です。
同車の原点となるのは、トヨタが2015年の東京モーターショーで発表した「S-FR」というコンセプトカーです。
「150万円で手に入るFRスポーツカー」というコンセプトのもと、フロントミッドシップエンジンと後輪駆動方式を採用した軽量モデルとして設計されました。
しかし、開発は途中で中止され、市販化されることなく“幻のスポーツカー”としてその名を残すことになります。
この伝説的なモデルにインスパイアされたのが、S-FR コンバーチブルです。
主にマツダ「ロードスター(NC型)」をベースに製作されており、エンジンや6速MTなどの基本的なメカニズムはロードスターの純正パーツがそのまま使用されています。
一方で、外装は完全にカスタムされており、特にヘッドライトには3代目「ミニクーパー」の部品を流用しつつ、細部にわたる手作業による加工が施されているのも大きなポイント。
こうしたデザインの工夫によって、「S-FR」の特徴的な丸目のフロントフェイスを見事に再現しています。
さらに、フロントグリルやスポイラーは木材を型にしてFRPを重ねる手法で製作されました。
リアには、大型のウイングやアンダースポイラーを取り付け、スポーティかつアグレッシブな印象を演出。
マフラーはNCロードスターの純正品を加工したうえで専用のマフラーカッターを装着し、全体のデザインと統一感を持たせています。
足回りにもこだわりが光り、WORK製ホイールとBLITZ製車高調を採用。
車高を調整することで走行性能を向上させるだけでなく、見た目の美しさにも一層の磨きをかけました。
また、テールランプにはダイハツ「キャストスポーツ」のクリアタイプを使用し、違和感のない仕上がりを実現しています。
インテリアも細部まで特別仕様となっており、BRIDEのバケットシートやMOMO製ステアリングを採用。
幌は新調されたものの、それ以外のパーツにはNCロードスターの部品を活用し、オリジナルの雰囲気を残しつつ個性を引き立たせています。
このS-FR コンバーチブルは、学生たちの情熱と創意工夫の結晶とも言える1台で「市販されなかったS-FRを自分たちの手で形にしたい」という強い思いのもとで始まったプロジェクトは、数々の試行錯誤と困難を経て完成したといいます。
特に手作業でのパーツ製作が多く、ひとつひとつの工程に膨大な時間と労力が費やされたとのことです。
完成した車両は、東京オートサロン2023の会場ではもちろん、ネット上でも大いに注目を集め、「忠実にS-FRが再現されている」「これはカッコイイなあ」「幻のS-FRが市販車で甦った」など、カスタマイズの完成度に多くの反響が寄せられていました。
なかには「このエアロキットあればいいのに」「S-FR好きだから市販化されないのなら欲しい」というコメントも。
また、直近では「今回も学生たちがどんなカスタムカーを披露してくれるのか楽しみ」といった、次作への期待の声も複数見られました。
※ ※ ※
2025年1月10日から12日にかけて幕張メッセ(千葉市美浜区)で開催される「東京オートサロン2025」にも、埼玉自動車大学校はカスタムカーを出展するとし、スズキ「カプチーノ」を初音ミク仕様に変貌させた「ミクチーノ」と、トヨタ「IQ」に「GRヤリス」の外観をスワップした「YARIS Jr X(ヤリスジュニアカイ)」を披露するといいます。
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