「農道の“ポルシェ”」!? スポーティすぎる「軽トラ」が大人気! “スバル製”「サンバー」15年落ちでも「高値で取り引き」される理由とは
くるまのニュース / 2025年1月15日 8時10分
スバル「サンバートラック」の6代目モデル、通称「TT系」は、生産終了から10年以上経っても根強い人気を誇ります。なぜいまも支持を集め続けているのでしょうか。
■世界でも人気を集める「軽トラック」の世界とは
最近「軽トラック(軽トラ)」が日本のみならず海外でも高い人気を誇り、今や世界に誇れる日本独自の自動車文化となっています。そのため高値で取引されていることも多いようです。
なかでも、生産終了から10年以上経っても根強い人気を誇るモデルがあります。それが「TT系」といわれるスバル「サンバートラック」(6代目)です。
小型軽量、なんでも積める、小回りが効く、軽快な走りが楽しい、通勤や日常のアシとして最適、壊れない……。
全ての自動車メーカーのクルマと比較しても、軽トラックが持つ機能性は群を抜いているといえるでしょう。
その評価は海外にも届き、特にアメリカでは「Japanese Mini Truck」として高い人気があります。
アメリカには「ピックアップトラック」という独自の文化があるにも関わらず、軽トラにも人気があるということは、“ホンモノ”として認められたといえるでしょう。
軽トラックは日本国内でも様々に活躍していますが、ホビー性に注目した愛好家も存在します。
そんな軽トラック愛好家には“なに派”といったモデルごとにファンがいますが、特に生産終了後10年以上経っても高い人気を誇るモデルがあります。
それがサンバートラックです。
サンバートラックは、現在はダイハツがOEM生産をしていますが、かつてはスバルが自社で開発・生産をしていました。
その“スバル製”サンバーの人気は今も高く、中古車市場では新車価格をはるかに上回る200万円以上で販売されているものも。
なぜ、旧型の軽トラックがこんなにも高い人気を誇っているのでしょうか。
それは「農道のポルシェ」ともいわれる、他にないパッケージにありました。
■スバル独自の「唯一無二」なパッケージとは
ポルシェのメカニズムと聞いて思い出されるものに、「RR方式」があります。
RRとは、エンジンが後輪よりも後方に載せられ、後輪を駆動する方式のこと。現在日本で最も普及しているFF方式(前輪駆動)の真逆と考えるとわかりやすいでしょう。
6代目のスバル製「サンバー」までは独自の「RR」レイアウトを採用していました[Photo:SUBARU]
このRR方式を取り入れている代表車種がポルシェのスポーツカー「911」であり、ポルシェの象徴的なメカニズムとなっています。
なぜ、こんな話をしたかというと、ダイハツOEM以前、6代目(TT型)までのサンバートラックが、まさにRR方式を採用していたから。
この方式を採用した理由は、後部からエンジンにすぐ手が届くという整備性と、後輪のトラクションでした。
軽トラックは、現在も基本的に後輪駆動がメインですが、これには問題があります。
荷物を積まなければ後輪にかかる荷重が軽いため、後輪が空転しやすいのです。
この問題を解決すべく、当時のサンバーはRRを採用しました。そしてこの方式がサンバーのアイデンティティとなり、人気を支える要因となっています。
また、エンジン自体にも特徴がありました。
軽自動車がメインで使用しているエンジンは直列3気筒です。しかしサンバーは、5代目・6代目と直列4気筒エンジンを採用したのです。
軽自動車でRR(パートタイムAWD)で直4エンジン搭載。6気筒ではないものの、その方式から農道のポルシェという愛称も付けられました。
中でも6代目「TT型」は、RR方式を採用する最後のサンバートラックとあって、今もスバルファンを中心に高い人気を誇っているというわけです。
TT型サンバートラックが生産されていたのは1999年~2012年と、新しいものでもすでに10年以上が経過していますが、低走行で程度のいい個体では200万円を超える価格で取引されています。
軽トラックとしては異常をともいえるプレミア価格を見れば、このクルマの人気のほどがわかるでしょう。
特に「インプレッサWRX」と同じ「WRブルー」のボディカラーを持つ特別仕様車は、さらに高値がつけられています。
※ ※ ※
サンバーにはさらに特殊な仕様車が存在し、マニアに人気があります。
それが通称「赤帽サンバー」です。
エンジンは耐久性を高めた専用品で、サスペンションも四輪独立縣架と、まさにメーカーチューニングが施された逸品でした。
ポルシェ911に例えれば「GT3」といったところでしょうか。
RR・AWD・マニュアルトランスミッションというパッケージの小型トラックは、世界的に見ても類がない存在です。
今後も人気は衰えず、ますます高まっていくのではないでしょうか。
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