車内2時間半で50度に上昇 北九州、0歳児置き去り死

車が止められていた大型スーパーの駐車場＝26日

　北九州市八幡西区の会員制大型スーパーの屋外駐車場で車内に0歳男児が置き去りにされて死亡した事故を巡り、福岡県警折尾署は29日、当時の状況を再現した結果、エアコンを切った車内の温度は2時間半で約50度まで上昇したと明らかにした。

　署は実際に事故が起きた黒のワゴン車を使い、当時と同じ時間帯や気象条件の下、署の駐車場で検証した。エアコンを切ってから車内を閉め切るなど当時の状況を再現。車のエンジンを止め、2時間半後の車内温度の変化を調べた。

　結果、男児が座っていたチャイルドシートの上の温度計は約50度まで上昇していたという。

　26日午後0時35分ごろ、母親から119番があり、消防が到着した際には男児は心肺停止状態だった。

　両親は「相手が連れて降りたと思っていた」という内容の話もしている。一方、署は保護責任者遺棄致死容疑も視野に慎重に捜査を進めている。