民間人身辺調査「拒否できない」 プライバシー筒抜けか
共同通信 / 2024年5月10日 16時39分
経済安全保障分野で機密情報の保全を図る新法では、取り扱い資格を巡って民間企業の社員にも国の調査が及ぶ。本人の同意が前提だが、不当な待遇を被るのを懸念して「上司から言われたら拒否できない」との声も。項目は飲酒や借金の状況、家族の国籍まで多岐にわたり、プライバシーが筒抜けになる恐れが拭えない。
身辺調査の「セキュリティー・クリアランス(適性評価)」制度で、導入の初年度に対象となる人数は「多く見積もって数千人程度」(高市早苗経済安保担当相)だ。
対象者はリスト化され、当局は本人の同意を得て調査に入る。
具体的には、本人への質問や関係機関への照会を通じ、犯歴から薬物の乱用、精神疾患の有無、飲酒の節度、経済状況まで調べられ、家族や同居者の国籍も対象だ。結果は本人に通知され、「不適格」とされた場合には理由も告げられる。
専門家は「拒否や評価結果に伴い、職場で不合理な配置転換が行われるのではないか」と懸念する。機密保護の目的以外での企業などの利用は禁止だが、どこまで徹底できるか不透明な部分が多い。
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
社説:適性評価制度 乱用の懸念が拭えない
京都新聞 / 2024年5月15日 16時0分
-
高市早苗氏の執念実った、安倍元首相の「宿題」SC制度可決 国際共同開発参加可能、識者「〝普通の国〟としてスタート地点に」
zakzak by夕刊フジ / 2024年5月12日 10時0分
-
経済安保新法、参院本会議で成立 適性評価導入、民間人も身辺調査
共同通信 / 2024年5月10日 12時54分
-
経済安保新法、10日に成立へ 機密情報保全へ身辺調査
共同通信 / 2024年5月9日 18時43分
-
経済安保法案、10日にも成立 参院内閣委、採決で合意
共同通信 / 2024年5月9日 10時57分
ランキング
-
1ドライブスルー中古車査定が登場…強みは「スピードと会話の短縮」
レスポンス / 2024年5月20日 19時30分
-
2だからトヨタは「全方位戦略」を貫いた…「富裕層のシンボル」テスラがここにきて大失速しているワケ
プレジデントオンライン / 2024年5月20日 9時15分
-
3医師が推薦!「おやつ」はむしろ食べたほうがいい… 大谷翔平も実践していた理想のおやつとは?
THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年5月20日 8時0分
-
4再送-米アップル、薄型iPhoneを開発 25年に発売か=報道
ロイター / 2024年5月20日 8時30分
-
5やがて太陽光パネル"大量廃棄の波"が押し寄せる…地銀の「電力子会社設立ブーム」に潜むリスク
プレジデントオンライン / 2024年5月20日 10時15分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください