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お悔やみ、ネットを通じて 小規模葬増え、利用拡大

共同通信 / 2024年8月25日 8時3分

ウェブ訃報サービスの流れ

 家族葬など小規模な形での別れが増える中、インターネット上で故人ゆかりの人に訃報や葬儀・告別式の情報を共有し、それを知った人が遺族に花や香典を送ることもできるサービスの利用が広がっている。名古屋市中村区の「itowa(いとわ)」が運営するウェブ訃報サービスは、これまでに約1700件の葬儀で利用された。社長は「弔意を示すさまざまな選択肢を用意したい」と話す。

 同社によると、サービスは会社と同名で、全国約50の葬儀社が利用している。葬儀社は葬儀・告別式の情報が載ったウェブページを作成して遺族にLINEで通知し、遺族はその情報をゆかりの人に知らせる。

 参列できなくてもオンラインで、メッセージを添えた香典や、供物を注文でき、故人の思い出の写真を共有できる機能もある。

 遺族はスマートフォンから返礼品を注文でき、葬儀・告別式後は「追悼ページ」を開設できる。

 サッカーサークルで世話になった人の訃報を、交流サイト(SNS)のitowaの情報で知った利用者からは「弔意を形にしてすぐに伝えられるのは便利で、非常に助かった」との声が寄せられたという。

 itowa社長の坂元充さん(39)は、2005年から愛知県内の葬儀社で勤務した。業界に入った頃は大規模な葬儀・告別式が主流だったが、新型コロナウイルス禍もあり「参列者はこの20年ほどで大幅に減少した」という。

 遺族に香典を渡したり、供花を送ったりする人も減った。坂元さんは、別れの場を通じたつながりが薄れることに危機感を持ち、2020年に起業。2023年6月、一般向けのサービス利用を開始した。

 坂元さんは「葬儀に関する実際のやりとりでは紙が使われる場面も多いが、デジタルとうまく組み合わせながら、より多くの人に利用してもらいたい」と話している。

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