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女性皇族も結婚したら「宮家」をつくる? 秋篠宮さま「皇族は生身の人間」と吐露

共同通信 / 2025年1月14日 7時1分

「新年祝賀の儀」に臨まれる天皇、皇后両陛下の長女愛子さまと、秋篠宮家の次女佳子さま=2024年1月、皇居・宮殿「松の間」

 天皇の血統を継ぐ男性皇族は、結婚などを機に独立すると「宮家」を創設してきた。いずれも皇位継承資格者で、天皇家に男子がいない場合、宮家から次の天皇が決まる仕組みだ。

 ただ宮家自体は、皇族の「ご一家」を指す呼称で、法的な制度ではない。

 皇室の先細りが進む中、男性に限らず、女性皇族が将来「女性宮家」をつくる是非が議論されている。(共同通信=志津光宏)

 ▽当主

 現在、秋篠宮家、常陸宮家、三笠宮家、高円宮家の四つがあり、最も新しい宮家は秋篠宮家だ。

 秋篠宮さまが1990年に紀子さまと結婚する際、独立して生計を営まれることが皇室経済会議で決まり、これまでの称号「礼宮」から「秋篠宮」と呼ばれるようになった。

 当主の男性皇族が死去した宮家は通例、妻の女性皇族が継いできた。皇室経済法に基づき、夫が受け取っていた年間約3千万円の皇族費と同じ額が支給される。

 高円宮妃久子さまは2002年に高円宮が亡くなって以降、宮家の当主を務める。2016年の三笠宮に続き、2024年11月に妻百合子さまが亡くなった三笠宮家は、長男の故寛仁親王の妻信子さまと、孫で長女彬子さまらが今後について検討している。

 ▽賛同7割

 これまでは男性皇族だけが宮家を創設した。皇室典範は、女性皇族は一般男性と結婚すると、皇室を離れると規定しており、独身のときは元の宮家の一員として過ごしてきたからだ。

 だが、皇族数の減少に伴い、女性皇族が結婚後も皇室にとどまり、活動を続けられるようにする案が議論されてきた。

 2012年に野田政権が「女性宮家」の創設を検討したほか、現在も国会で皇族数確保策の一つとして与野党が協議を進める。

 共同通信社が2024年3~4月に実施した全国世論調査で「女性宮家」の創設に約77%が賛同した。

 一方、女性皇族の生涯設計に関わる事柄であり、秋篠宮さまは「該当する皇族は生身の人間。宮内庁は、その人たちがどういう考えを持っているかを理解しておく必要がある」(11月の誕生日記者会見)と求めた。

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