イオン銀が小林裕明社長解任 金融庁の改善命令踏まえ

　イオン銀行は14日、小林裕明社長解任を発表した。金融庁からマネーロンダリング対策の不備を指摘され、昨年12月に業務改善命令を受けた責任を取った。イオンの金融事業を統括する親会社イオンフィナンシャルサービス（FS）も藤田健二社長の辞任申し出を受理して解職した。いずれも14日付。

　小林氏の後任には、イオンFSの木坂有朗取締役兼常務執行役員が就いた。藤田氏の後任は、白川俊介会長が社長職を兼務する。

　金融庁はイオン銀への行政処分で、内部管理体制が十分に整備されておらず、経営陣の認識も甘かったと指摘した。イオンは弁護士らを中心とする特別調査委員会を設置している。