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炎で浮かぶ「よりそう1.17」 神戸の東遊園地、被災者も若者も

共同通信 / 2025年1月17日 10時26分

「1.17のつどい」の会場で、涙を流し抱き合う女性たち=17日午前、神戸市中央区の東遊園地

 「よりそう 1.17」。灯籠の炎が照らす人の姿は30年で移り変わったが、悲しみや感謝、大切な人への思いは変わらない。発生時刻を知らせる午前5時46分の時報で、追悼行事が開かれた神戸市中央区の公園「東遊園地」は静寂に包まれた。被災者は当時に思いをはせ、震災後生まれの若者は風化防止を誓った。

 神戸市東灘区の会社員松田宏章さん(47)は小学生の時に病気で母親を、高校2年の時の震災で父直也さん=当時(52)=を亡くした。それでも後ろ向きにならないよう「震災があったからこそ出会えた人ばかり」と胸を張って生きてきた。父の記憶は薄れつつあるが、犠牲者の名前を記した銘板が並ぶ「慰霊と復興のモニュメント」を訪れ、直也さんの銘板に「俺は元気に生きているんだよ」と伝えた。

 2011年の東日本大震災で被災した宮城県名取市のゆりあげ港朝市協同組合代表理事桜井広行さん(70)は、神戸市の職員や有志団体が復興を後押ししてくれた感謝を忘れない。「阪神大震災は日本の震災の起点、原点。そこからノウハウが蓄積されて助けられた」とかみしめた。

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