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30年の経験、被災各地へ 阪神大震災、1.17の祈り

共同通信 / 2025年1月17日 19時24分

阪神大震災の主な被害

 1995年の阪神大震災の発生から30年となった17日、兵庫県の各地で午後も追悼行事が続き、遺族ら多くの人々が犠牲者6434人に祈りと花をささげた。「1.17のつどい」が開かれた神戸市の東遊園地では東日本大震災と能登半島地震の発生時刻に黙とう。節目を区切りとせず、大災害の教訓を他の被災地につなぐ誓いが広がった。

 東遊園地を訪れた関西大4年清水一花さん(22)は同市長田区で被災した親から経験を聞き、大学で防災を学ぶようになった。東日本大震災が発生した午後2時46分に黙とうし「震災を経験していなくても、神戸や東北で明らかになった教訓を語り継ぐことはできる。私たちの代がこの先へつないでいく」と誓った。

 能登半島地震が発生した午後4時10分に黙とうした同市中央区の会社員広畑義雄さん(72)は30年前の地震後1カ月間、神戸市役所に避難した。能登半島地震の避難所の状況は変わっていないように感じるといい「阪神の経験が大事になってくる」と話した。

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