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対馬仏像、24日に返還手続き 「祖先の願い触れる場を」

共同通信 / 2025年1月23日 16時40分

観音寺の長崎県指定有形文化財「観世音菩薩坐像」=2013年1月、韓国・大田(聯合=共同)

 長崎県対馬市の観音寺から盗まれ韓国に渡った県指定有形文化財「観世音菩薩坐像」の返還手続きが24日に行われる。仏像の故郷とされ、5月の実際の返還まで貸与を受けて「法要」を執り行う忠清南道瑞山市の浮石寺の円牛住職(57)が共同通信のインタビューに応じ「高麗時代の祖先が像に込めた願いを地元住民が感じる場として、理解してほしい」と語った。

 像は14世紀に作られ「瑞州浮石寺」に安置したとの記録があり、韓国最高裁は2023年、現在の浮石寺と同一と判断。ただ民法上の所有権は観音寺にあると結論付けた。円牛住職は当時「野蛮な判決」と反発したが、インタビューでは「司法を尊重する」と述べた。

 海に近い瑞山の人々が、海難事故や自然災害などの厄払いを願って作った像だとの見方を示し、法要は「数百年ぶりに故郷へ戻り、信徒や住民がその願いを共有する行事」だと説明した。倭寇に略奪されたと断定した上で「帰郷が一時的なのは残念だ」とも述べた。

 今年の日韓国交正常化60周年を機に「より良い関係に発展させたい」と期待。(瑞山共同)

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