地下水資源の維持に重要なエリアがひと目でわかるマップが完成
共同通信PRワイヤー / 2024年4月12日 14時0分
水文環境図「越後平野(信濃川流域)」の公開
ポイント
・ 消雪用水の源である地下水の帯水層や水質の分布が明らかに
・ 地下水涵養域マップでは、地下水資源への影響を反映した三つの涵養域に分類
・ 涵養域の決定プロセスを明確にし、地下水の利活用を考慮した長期的な町づくりに貢献
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202404109232-O1-4jrtbJDo】
概 要
国立研究開発法人 産業技術総合研究所(以下「産総研」という)地圏資源環境研究部門地下水研究グループ 町田 功 前研究グループ長(現 企画本部総括企画主幹)、井川怜欧上級主任研究員、松本親樹研究員らは、新潟県地中熱利用研究会、株式会社興和らとともに越後平野信濃川流域における地下水のマップ、水文環境図「越後平野(信濃川流域)」を公開しました。
地下水の適正な保全および利用のために、国や地方公共団体は、地下水の調査や分析、そして地下水の採取制限などの必要措置を講ずるよう努める必要があります(水循環基本法, 2014)。この措置を講じるためには、地下水に関する詳細な実態調査が必要で、その調査計画を立案するためには、あらかじめ流域の地下水の全体像がわかっていると効率的です。
今回公開した水文環境図は、越後平野の信濃川流域を対象に、多くの断片的な地下水データをまとめ、最新の手法を用いた現地調査を実施することによって得られたデータから、流域の地下水の全体像をマップ化したものです。また、地下水を涵養する機能を維持するために重要な地域もマップ化しているため(上図 地下水涵養域マップ)、この図を今後の地下水マネジメントや町づくりに活かすことができます。水文環境図「越後平野(信濃川流域)」は、産総研地質調査総合センターのウェブサイトからダウンロードができます。
(https://www.gsj.jp/Map/JP/environment.html)
下線部は【用語解説】参照
開発の社会的背景
越後平野では冬期の消雪用水に地下水が用いられています。この地下水は長岡市から新潟市にかけて分布するG1層と呼ばれる帯水層から得られています。近年、G1層の地下水位は低下傾向にあり(図1)、この状態を放置すると将来的には揚水流量の低下や、井戸の枯渇などの障害を引き起こす可能性があります。地下水を持続的に利用するためには、帯水層への水の収支を適切な形に保つ必要があります。すなわち、帯水層から過剰な揚水を行わないよう注意を払うとともに、帯水層へ涵養される地下水の量を維持するための取り組みが必要になります。
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