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EY調査、世界のIPOトップ地域が入れ替わり

共同通信PRワイヤー / 2024年5月22日 10時55分


活動が急激に鈍化


 


世界のIPO市場は、目下進行中のマクロ経済および地政学的ダイナミズムの影響を受けて、地理的にランキング上位国が大きく入れ替わっています。


 


Americasでは、2023年4Qおよび2023年1Qと比べても、引き続きIPO活動が盛んであり、前年比では件数が21%増の52件、調達額はなんと178%増の84億米ドルに及びました。5億米ドル以上を調達したのは、2023年1Qでは1件のみであったのに対し、2024年1Qでは上位7件のIPOのすべてがこれを実現しました。米国は、過去20年で最低の調達額を記録した2022年を経て、昨年来の市場上昇の波に乗り、ついに今年1Qに目立った回復を遂げました。


 


Asia-PacificにおけるIPO活動は、地域全体のセンチメントの弱さを反映し、1Qは前年比で34%減の119件、調達額は56%減の58億米ドルという結果となりました。この落ち込みは、特に中国本土と香港において顕著で、IPO件数は半減以上、ディール規模はほぼ3分の2に減少しました。これら2つの市場では、過去数年にわたってIPO活動が継続的に減少傾向にあります。香港では、今年に入ってから10件のIPOが実施されたのみで、その中でも2件が1億米ドル超を調達し、調達総額は2010年以来最低の水準となっています。日本では、1QにAsia-Pacific地域で唯一IPO件数がわずかに増加し、2月には日経平均が歴史的最高値を更新しました。


 


EMEIAのIPO市場は、年初来より目覚ましい成長を遂げ、1Qには前年比で40%増の116件のIPOにより58%増の95億米ドルが調達されました。このように急増したのは、欧州とインドにおけるIPOの平均ディール規模が大きかったためで、EMEIAは2023年4Qから調達額で世界のIPOのマーケットシェア第1位を維持しています。2019年以降、インドは特にIPOの件数で急速に注目を集め、現在では傑出したパフォーマーとして台頭しています。


 


2024年2Qの展望: 不確実性が高まる中、一瞬のチャンスを最大限に活用


 


EY Global IPOリーダーのGeorge Chanのコメント:


「2024年が進むにつれ、IPO市場の参加者は未知の領域へと足を踏み入れています。IPO候補企業は、金利変動の動向を背景に、最近では投資家心理が確実な収益性を好む方向に傾くという影響を受けています。それと同時に、IPO候補企業は、高まる地政学的緊張や、AIをめぐるさまざまな議論が複雑に絡み合う状況に直面しています。このように変化する環境において成功を収めるために、IPO候補企業は柔軟性を維持しつつ、上場に最適なタイミングを捉える態勢を整える必要があります」

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