EY調査、世界のIPOトップ地域が入れ替わり
共同通信PRワイヤー / 2024年5月22日 10時55分
2024年のIPO市場はこれまでのところ、IPO活動が活発化するなど、活気が戻る兆しを示しています。過去数年間、市場全体の活動は抑制されていましたが、発行会社と投資家の双方の熱意が高まっており、市場のダイナミクスが変化し、上場がより歓迎される環境になっていることが示唆されています。
世界経済は2024年も引き続き緩やかな成長軌道を辿り、先進国市場は穏やかな成長、新興国市場はより堅調な成長を遂げる可能性が高くなっています。株式市場は、多くの主要国で予想されている利下げをすでに織り込んでいます。
投資家とIPO候補企業は、金利の上昇と流動性の低下という新たな常識に適応しながら、その一方で、IPO市場における地政学的情勢および各国の選挙の動向から生まれるさらなる複雑性をうまく乗り越える必要があるでしょう。今年行われる選挙が不確実性を深めているため、IPO候補企業は、選挙結果を注意深く観察し、特定の政策がステークホルダーの利益にどのような影響を及ぼすのかを見極め、必要であれば、IPO戦略およびその実行の時期を再検討する必要があります。
EY Japan IPOリーダー/EY Startup Innovation共同リーダー/EY新日本有限責任監査法人 企業成長サポートセンター長の齊藤直人(さいとう まさと)のコメント:
「2024年第1四半期の日本のIPO件数は、昨年の17社よりも3社増の20社となりました。中でもグロース市場への上場は18社となり、全体の9割を占めました。グロース250指数は、2024年に入り徐々に回復傾向ではありますが、依然下落状態が継続しており、バリュエーションの厳しさが続いております。一方で、時価総額が2,000億円を超える企業や大手通信会社グループ傘下のスタートアップ等の有望銘柄については相応のバリュエーションがつくなど、成長性ある企業はマーケットでも一定の評価を得ており、今後もこの傾向は続くものと考えられます」
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202405221103-O1-G04U7M12】
2015年から2023年は通年のデータです。
出典:EY、Dealogic
全世界のセクター別IPO件数:
【表:https://kyodonewsprwire.jp/prwfile/release/M101776/202405221103/_prw_PT1fl_8EvjP22w.png】
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