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ブルーカーボン事業化に向けた多段式の海藻養殖技術を開発

共同通信PRワイヤー / 2024年6月4日 15時0分

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垂下方式での藻場用種苗の生産(1995年より養殖生産開始)

建材の岡部が海藻養殖試験を開始 海藻の二次利用も視野に


2024年6月4日

岡部株式会社


 建設関連製品事業や海洋事業等を展開する岡部株式会社(本社:東京都墨田区、代表取締役 社長執行役員:河瀬博英 以下「当社」)はブルーカーボン事業への参入を目指し、2023年9月より島根県隠岐郡海士町の海域で保有している海藻種苗培養技術を生かした「多段式養殖施設」を設置し、CO2の効果的な固定方法について検証試験を開始いたしました。

【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202406031684-O1-1S3pyVpz

【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202406031684-O2-UJr4y7YT

<多段式 養殖施設の模式図と、下段の海藻の様子>


 


 養殖施設を設置した隠岐諸島沿岸は浅場(あさば)から30m以上の深場(ふかば)に大型褐藻の藻場が形成されており、海藻の種類が豊富な海域養殖に適した環境です。養殖海藻の種類には隠岐諸島沿岸に分布している生育水深が異なるコンブの仲間から複数種類を選択し、最適な生育水深とするために3段の多段式養殖を活用し、多くの収穫量が見込まれる組み合わせを検討しております。上段にワカメ、中段にワカメ雑種(ワカメとアオワカメの交雑体)、下段には根から新芽を発生させて増殖する日本海特産のツルアラメを選択しました(長さが2m程の大型になる藻体が群生しており、養殖用の母藻に用いる)。また、養殖海藻の3種類は生長が最大となる時期や収穫時期が異なるため作業分散による生産効率も検討いたします。

【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202406031684-O3-RzZx166G

(ツルアラメの特徴である、根部から新芽を発生した様子が見られる)


 


 

 このたび多段式養殖施設を設置した隠岐諸島沿岸にはコンブの仲間よりも大型になるホンダワラ類(大型褐藻類)が生育しており、複数種類の養殖の有効性を検証いたします。養殖生産して収穫した大型褐藻は、食用や工業原料の他にCO2吸収に優れている種類であることから、当社の事業分野である建材利用をはじめとしたさまざまな利用方法を検討しております。


 

【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202406031684-O5-o5OkcGCD

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