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「OLL2712株」を含む発酵乳に、 糖尿病予備群成人の血糖コントロールを改善しHbA1cを下げる効果を確認

共同通信PRワイヤー / 2024年6月7日 14時0分


乳酸菌OLL2712株がHbA1cを下げるメカニズムについて(図1)

OLL2712株がHbA1cを低下させる作用機序は、腸管免疫系に働きかけて代表的な抗炎症性物質であるインターロイキン10(IL-10)※2の産生を誘導することで、腸や脂肪組織の慢性炎症を抑制することです。その結果として、インスリン抵抗性※3が改善され糖代謝の悪化を防ぎ、日々の血糖コントロールを良好にすると考えられます。

 メタボリックドミノ※4の概念では各種の代謝性疾患の根本原因はインスリン抵抗性であり、そのさらに上流に腸や脂肪組織の慢性炎症があると考えられています。当研究成果から、OLL2712株の摂取はメタボリックドミノの根本から改善することが示唆されます。


 

【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202406061855-O1-tDIVgd9Y


図1 乳酸菌OLL2712株による血糖コントロール改善効果およびその作用機序


※1 HbA1cは、血液中の糖化したヘモグロビンの割合を示し、過去1~2か月間の平均的な血糖値を反映する血糖コントロールの代表的な指標です。この値が5.6%以上6.4%以下の方は糖尿病予備群に該当します。

※2 インターロイキン10(IL-10)は、腸管の免疫細胞が産生する代表的な抗炎症性タンパク質です。炎症性物質の産生を抑制し、慢性炎症の抑制に働くことが知られています。

※3 インスリン抵抗性とは、インスリン分泌は不足していないがインスリンの作用が低下しているために高血糖となる状態のことです。

※4 メタボリックドミノとは、生活習慣から肥満、高血圧、耐糖能障害、脂質異常症などが連鎖的に起こり、危険な病気へと発展することを示します。


【研究成果の活用】

 OLL2712株を含む発酵乳を幅広くお客さまに提供することで、慢性炎症を抑制するとともに2型糖尿病の発症リスクを低減し、お客さまのQOL向上や社会課題の解決に貢献して参ります。


【研究の目的】

 社会の高齢化に伴い、国内外で血糖コントロールの改善はますます重要な社会課題になっています。本研究では、乳酸菌の長期摂取により慢性炎症を抑制することでメタボリックドミノの根本から改善し、血糖コントロールを改善できることを臨床研究で実証することを目的としました。


【演題タイトル】

乳酸菌OLL2712を配合した発酵乳の12週間摂取が非糖尿病者の血糖管理に与える影響の検討

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