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カマンベールチーズに含まれる成分「オレイン酸アミド」の継続的摂取が認知機能の維持や、睡眠の改善に寄与

共同通信PRワイヤー / 2024年6月20日 14時0分


【研究の目的】

 乳製品と認知機能の関連性を示す論文は国内外で数多く報告されており、近年はチーズに着目して認知機能との関係を調査する研究も進んでいます。特に、これまでにカマンベールチーズに含まれる認知機能に関与する成分はいくつか挙げられている一方、ヒトに対する効果を検証したものは多くはありません。本研究ではカマンベールチーズに含まれる成分に着目して調査を行うことで、チーズ摂取と認知機能の関係を明らかにすることを目的としています。


【研究概要】

 認知機能低下の自覚のある50歳以上75歳未満の健常日本人男女を対象に、オレイン酸アミドを含む試験食品(2種)もしくはプラセボ食品のうち、ランダムに振り分けられた1種類を12週間摂取していただき、摂取前後に認知機能検査や睡眠状態の調査を行うことで、オレイン酸アミドの摂取による認知機能や睡眠状態への効果を評価するヒト対象研究を実施しました。


 

論文・発表内容

【タイトル】

カマンベールチーズ由来脂質成分の認知機能維持および睡眠状態改善効果

論文原題:Milk-based culture of Penicillium camemberti and its component oleamide affect cognitive function in healthy elderly Japanese individuals: a multi-arm randomized, double-blind, placebo-controlled study. Front. Nutr., 2024, Vol.11. doi: 10.3389/fnut.2024.1357920


【方法】

 50歳以上75歳未満の日本人男女60名(最終的な有効性解析対象者は58名)を対象に、3群ランダム化二重盲検並行群間試験を実施しました。被験者には試験食品としてOAD(オレイン酸アミド純物質60 µgを含むカプセル食品)、MCW(オレイン酸アミド60 µgを含む乳原料発酵物を含むカプセル食品)、プラセボ(オレイン酸アミドを全く含まないカプセル食品)のいずれかを12週間継続的に摂取していただきました。

 試験食品の摂取前後には認知機能との強い関連性が知られる血中BDNF量を測定したほか、2種類の認知機能検査(主要評価:Cognitrax、副次評価:あたまの健康チェック®)を用いて被験者の認知機能やその変動を評価しました。また、同様に睡眠状態の主観評価をピッツバーグ睡眠質問票(PSQI-J)にて測定し、睡眠の質や入眠時間などの状態を評価しました。

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