忘れないで!電気主任技術者への事前相談
共同通信PRワイヤー / 2024年6月27日 11時0分
事例1 事故発生年月 2020年7月
【被害の状況】需要設備(高圧)-電気工作物の点検 死亡
停電作業が終了して復電した後、電気主任技術者が予定外の単独作業として受電キュービクル内の確認を試み、扉を開けた際に、ひじがケーブルヘッドテーピング部分に接触し感電した。
【事故の原因】
キュービクルの扉を開いた際に、何らかの理由により体のバランスを崩したものと推定される。
【対策例】作業手順の確認・遵守、 検電の徹底
事例2 事故発生年月 2020年8月
【被害の状況】需要設備(低圧)-電気工事 死亡
当該事業場の照明器具増設工事(100V回路)の際に、作業者がケーブルの被覆を剥ぐためにワイヤーストリッパを使用したところ、充電状態のケーブルであったために感電した。
【事故の原因】
当該事業場の照明器具増設工事の際に、作業者は絶縁手袋等の防具を装着せず、また、電源を開放しないままの状態でケーブルの被覆をワイヤーストリッパで剥がしたため、感電したものと推定される。電気主任技術者への事前の連絡、相談などは行っていなかった。
【対策例】 作業手順の確認・遵守、 検電の徹底、 絶縁用保護具の着用
事例3 事故発生年月 2021年9月
【被害の状況】需要設備(高圧)-その他の作業 死亡
看板撤去工事のための足場を解体していた作業者が、構内第1柱に設置されているPASの1次側接続点(6.6kV)に触れて感電し、約5m下の地上に墜落した。被災者は緊急搬送されたが、死亡が確認された。
【事故の原因】
PAS1次側接続点には端子カバーが取り付けられていたが、カバーはずれ、充電部が露出していた。作業者が触れた際にずれた可能性があるが、詳細は不明。
看板撤去工事に際して主任技術者への事前連絡がなかったため、高圧部の停電や防護がないまま、構内柱に近接して足場が設置され作業が行われていた。
【対策例】 作業手順の確認・遵守、充電部の保護
事例4 事故発生年月 2020年8月
【被害の状況】需要設備(高圧)-電気工作物の銘板確認 死亡
当該事業場の電気室において、作業者がPCB含有機器の銘板調査を行おうとしたが、調査に必要な盤の後扉が解錠されていなかったため、施錠されていない前扉から盤に入り込んで後扉を解錠しようとし、高圧充電部に接触して感電した。
【事故の原因】
当該盤内のPCB含有機器の銘板確認調査のためには、盤の後扉の解錠が必要であったが、作業者は設置者から鍵を借りることなく、施錠されていない扉から後扉を解錠しようと予定外作業を実施し、充電部に接触、感電したものと推定される。
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