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大鵬薬品、Arcus Biosciencesのquemliclustatをアジアで独占的に開発・販売するオプション権を行使

共同通信PRワイヤー / 2024年7月9日 9時0分

2024年7月9日

大鵬薬品工業株式会社

Arcus Biosciences, Inc.


大鵬薬品工業株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:小林将之、以下「大鵬薬品」)とArcus Biosciences(アーカス・バイオサイエンシズ、本社:米国カリフォルニア州、Chief Executive Officer:Terry Rosen、以下「Arcus社」)は、Arcus社が開発中のCD73阻害剤(低分子化合物)quemliclustat (国際一般名、開発コード:AB680) について大鵬薬品が日本とアジア(中国と一部の地域を除く)で独占的に開発・販売する権利を取得したことをお知らせいたします。これは2017年9月に両社が締結したオプション契約に基づくもので、大鵬薬品によるオプション権の行使は今回が4回目となります。


大鵬薬品は本オプション権行使の対価としてオプションフィーや臨床試験、承認、販売のマイルストーン達成に付随する支払いを行います。また、承認された場合には純売上高に対するロイヤリティをArcus社へ支払います。


Quemliclustat はCD73を阻害する低分子化合物です。Arcus社は、前治療歴のない転移性膵管腺がん(mPDAC、metastatic pancreatic ductal adenocarcinoma)の患者さんを対象としたquemliclustat と化学療法併用と化学療法単独を比較する申請用のグローバル第Ⅲ相試験(PRISM-1試験)を2024年に開始予定です。第Ⅲ相試験への移行は、今年初めにAmerican Society of Clinical Oncology Gastrointestinal (ASCO-GI) Cancer Symposiumで発表された第Ⅰb相試験(ARC-8試験)で得られた全生存期間の結果に基づいています。


大鵬薬品は、本提携を通じて日本からPRISM-1試験に参加し、またquemliclustat の開発と商業化を加速させ、一日も早く革新的な新薬を患者さんと医療関係者にお届けできるよう尽力してまいります。


 

【Quemliclustat について】

Quemliclustat は、CD73を阻害する低分子化合物です。CD73は腫瘍微小環境において免疫抑制性アデノシンを産生する主要な酵素であり、いくつかのがん種においてCD73高発現と予後不良が有意に関連しています。Quemliclustat はアデノシンの産生を抑制すると考えられています。アデノシンの減少により免疫抑制作用が弱まると、抗腫瘍免疫細胞が再活性し、腫瘍細胞死が促進することが期待されています。

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