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アッヴィ、ベネトクラクスについて、再発又は難治性のマントル細胞リンパ腫(MCL)に対する適応追加承認申請

共同通信PRワイヤー / 2024年7月12日 14時0分



■国内第II相試験(M20-075試験)3

再発又は難治性のMCLの日本人患者さん(13名)を対象に、ベネトクラクスおよびイブルチニブを併用投与した国内第II相試験です。本試験結果はhttps://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/(M20-075)にてご覧ください。


MCLは悪性リンパ腫の非ホジキンリンパ腫(NHL)に分類され、リンパ節のマントル帯に由来するBリンパ球(白血球の一種)ががん化するB細胞リンパ腫の1つです。現在、欧米ではNHL症例全体の約6-9%で4,5、増加傾向にあります。日本国内ではNHL症例全体の約3%で6、MCL患者数は約2,000人と報告されています7。60歳代半ばの患者さんで多く発症し、男女比では女性よりも男性に多いとされています。約90%の患者さんは、初発時に病期III期又はIV期の進行期にあります1。また、多くの場合、MCLの初回治療後、高齢者では2-3年、若齢者では約5年で再発又は再燃に至ると報告されています8。


現在、日本ではMCLに対する標準治療は確立されていません9。自家造血幹細胞移植治療に適応のある患者さんは、強化型化学療法後に自家造血幹細胞移植を行うことを推奨されていますが、大部分のMCL患者さんは高齢であり、強化型化学療法が適応とならないことが多いのが現状です。強化型化学療法が困難なMCL患者さんにおいては、推奨された複数の初期治療法がある一方で、これらの初期治療では高い全奏効率を示すことがあっても、大部分の患者さんは最終的には再発します10。再発した場合、化学療法の効果は薬剤に関係なく一次治療の効果より劣るほか、急速な進行が認められ得るため11、良好な忍容性を維持しつつ再発又は難治性のMCL患者さんの予後の改善を目指す新たな治療法の開発が求められています。


日本での再発又は難治性のMCLに対するベネトクラクスの適応症については、現在開発中であり、その安全性および有効性は確立されていません。


ベネトクラクスについて

ベネトクラクスは、B細胞リンパ腫2(BCL-2)タンパク質に対し、選択的に結合および阻害するファーストインクラスの薬剤です。一部の血液がんでは、BCL-2がアポトーシスと呼ばれるがん細胞の自然死または自己破壊の過程を阻止します。ベネトクラクスは、BCL-2タンパク質を標的とし、アポトーシスの過程を回復させる作用があります。

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