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2024年3月末決算企業の有価証券報告書「人的資本開示」状況(速報版)

共同通信PRワイヤー / 2024年8月1日 11時30分


 男女間賃金格差は、男性を100とすると女性は全体平均で71.4と昨年の70.8より縮小(グラフ15)。70~75未満の企業が232社(24.0%)、75~80未満が224社(23.2%)と、70~80未満が47.2%を占める(グラフ13・ 14、図表3)。

【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202407314438-O4-E586V5a7


 業種別の賃金格差は、情報通信業が76.4でもっとも小さく、製造業、サービス業と続く。一方、金融・保険・不動産業が64.0ともっとも大きい(グラフ15)。

 女性管理職比率、男女間賃金格差ともに、改善傾向は見られたものの、昨年から大きな変化は見られなかった。成果が表れるには長期的な取り組みが必要。


3.人的資本・多様性に関する記載の傾向:人材・多様性を「経営」とつなげる意識の高まりが見られる(別紙P.11~15)

 有価証券報告書における人的資本に関する記述の文字数は、昨年同様1,000~1,499字が最多で20.9%、次いで1,500~1,999字が15.8%、500~999字が14.1%と2,000字未満が全体の57.3%を占める(グラフ17)。

 記述における頻出語(出現回数)を見ると、「人材」が9,458回と最多で、「育成」(6,952回)、「経営」(6,301回)、「環境」(6,292回)と続く。「経営」が昨年と比べ1,000回近く増え、全体の傾向は変わらないものの人材や多様性を「経営」とつなげる意識の高まりが見られた(図表4)。

 人的資本に関する記述の文字数を「多い群(4,500字以上)」「中程度の群(1,500字以上4,500字未満)」「少ない群(1,500字未満)」に分類し各開示指標の平均値を算出すると、文字数の多い方が従業員規模(連結含む)は大きく、男性育児休業取得率が高い(図表5)。

【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202407314438-O5-4d2Io3w1


 記載文字数の「多群」「中群」「少群」で頻出語の特徴を分析したところ、「少群」では人材「確保」や「管理職」、「多様性」など開示が求められている内容に関連する語の記載が多い。「中群」では「人的資本」が他群と比べて多く、「多群」では「キャリア」や「人事」「評価」など従業員のキャリアや人事部門、評価と連携する意識がうかがえる。また、「経営」「戦略」など人事施策を経営戦略と併せて考えている様子も見て取れた(グラフ19)。

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