1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 経済
  4. プレスリリース

セルロースの基本単位である二糖を使って、光で切断できるマイクロ繊維を開発

共同通信PRワイヤー / 2024年9月10日 18時0分


【用語解説】

注1 キラル中心

不斉原子または中心とも呼ばれ、分子のキラリティーを生じさせる元となる原子。代表的なものは、異なる4つの置換基に共有結合している炭素原子。図2の環状グルコースには、最大5つの不斉炭素原子が存在する。


注2 セロビオース

図2に化学構造を示すセルロースの基本単位となる二糖。直線的に2分子連結(β-1,4結合とよばれる)したグルコースからなる。糖類としてはやや水に溶けにくい。わずかな甘みがあるが難消化性で分解されず大腸に到達し、腸内細菌叢で資化される。自然界にはトウモロコシや松葉に極微量存在する。


注3 マイクロ繊維

幅 (直径) が数µm (10-6 m, マイクロメートル, ミクロン) の繊維。一般的な髪の毛の幅 (直径)は40 µmから100 µm。本研究で開発したマイクロ繊維は、髪の毛の10分の1程度の太さに相当する。


注4 電子回折構造解析

結晶性の試料に電子線を照射することで得られる回折パターンから分子構造を決定する技術。X線結晶構造解析と比較して小さな結晶の試料でも回折パターンを得ることができるが、結晶の厚みが適度に薄い必要がある。


【論文情報】

雑誌名:Communications Materials, 2024, 5, DOI: 10.1002/10.1038/s43246-024-00622-0. (Sep 10th, 2024, in press)

論文タイトル:Photodegradable glyco-microfibers fabricated by the self-assembly of cellobiose derivatives bearing nitrobenzyl groups

著者:Bioru Okumura, Eriko Yamaguchi, Naoko Komura*, Taku Ohtomi, Shin-ichiro Kawano, Hiroyasu Sato, Hiroshi Katagiri, Hiromune Ando*, Masato Ikeda*

DOI: 10.1038/s43246-024-00622-0


【プレプリント】

プレプリントサーバ:ChemRxiv, 2024 (Jan 18, 2024, Version 1).

タイトル:Photodegradable glyco-microfibers fabricated by the self-assembly of cellobiose derivatives bearing nitrobenzyl groups

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください