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我が国初の「国産 生体分子シークエンサー」誕生(阪大・産研)

共同通信PRワイヤー / 2024年10月2日 12時0分

我が国初の「国産 生体分子シークエンサー」誕生(阪大・産研)

大城敬人准教授

がん治療の遺伝子検査など、先進医療の持続的な提供に期待


2024年10月2日

大阪大学 産業科学研究所


大阪大学 産業科学研究所は2024年10月1日(火)、大阪大学中之島センターにて同研究所の谷口正輝教授、大城敬人准教授より、国産生体分子シークエンサー開発に関する記者発表を行いました。当日は、谷口教授からの発表に加え、開発されたプロトタイプ機(モックアップ)も公開されました。


【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202409267080-O2-7D2c1zfd


発表内容は以下の通り。


誕生、国産生体分子シークエンサー

―がん治療の遺伝子検査など、先進医療の持続的な提供に期待―


大阪大学 産業科学研究所

谷口 正輝 教授 (バイオナノテクノロジー研究分野)

大城 敬人 准教授 (生体分子AIセンシング応用研究分野)


研究成果のポイント

・がん治療など遺伝子検査に必須の「生体分子シークエンサー」について、初の国産プロトタイプ機を開発

・国内の生体分子シークエンサー市場は海外メーカーの寡占状態で、国家レベルの課題となっていた

・遺伝子検査・先進医療の持続的な提供とペプチド創薬への応用に期待


概要

大阪大学 産業科学研究所の谷口正輝教授、大城敬人准教授らと、H.U.グループ中央研究所の共同グループは、我が国待望の国産生体分子シークエンサーのプロトタイプ機を開発したと発表しました。


【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202409267080-O1-T1B2L2nB


生体分子シークエンサーとは、遺伝情報を解読するための装置です。

遺伝子に基づくがんの診断や治療に必須の先端機器で、人が個別に持つゲノム(DNA)情報を読むだけでなく、日々変わるゲノムの発現情報(RNAやペプチド)を読むことも可能です。こうした生体分子情報は、がんや難病における個別化医療の研究・創薬、微生物を利用したバイオものづくり等の工業分野、遺伝子組み換え技術を利用した品種改良等の農業分野に必要不可欠な情報です。

世界の遺伝子検査市場は急成長しているにも関わらず、これまで国産の生体分子シークエンサーは開発実現に至っておらず、海外メーカー製品の寡占状態にありました。


生体分子シークエンサーの原理検証は、16年以上かけて大阪大学の研究チームにより行われてきましたが、計測チップと計測装置の開発が実用化の大きなハードルとなっていました。今回、国内最大手の受託検査会社をグループに持つH.U.グループ中央研究所との共同研究開発により、生体分子シークエンサーのプロトタイプ機の開発に成功しました。今後はさらに研究開発を加速させ、数年後の受託検査事業への展開を目指します。

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