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映像の中の画像由来、音楽由来の感情に関連する脳部位を特定

共同通信PRワイヤー / 2024年10月3日 14時0分


 実験では、実験参加者(男6名、女6名、計12名。平均年齢26.6歳)の脳活動をfMRIで計測しながら、一つ40秒間の映像(計24種類、自然や風景の映像のバックグランドで簡単なピアノ演奏(有名でない曲)が流れる動画)を視聴してもらいました(図1参照)。そして、それぞれの映像に対して、主に画像(視覚刺激)により感情が喚起される映像であったか、もしくは主に音楽(聴覚刺激)により感情が喚起される映像であったかを報告してもらい、それらに基づき、“画像により感情が喚起された(visual-driven)映像”と“音楽により感情が喚起された(auditory-driven)映像”とに分けて結果をまとめました。それらの結果と脳活動を分析した結果、脳の聴覚野(auditory area)と島(とう)(insula)(図2参照)の脳活動パターンが、感情の喚起が画像由来か音楽由来かを決めることに深く関わっていることが証明されました。今回の成果は、映像視聴時に起こる感情の喚起が映像由来か音楽由来かで活動が変化する脳部位を明らかにするとともに、感情喚起の脳内過程の理解を深めた研究として大変意義深いと思われます。


【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202410017380-O2-zH482SyV

図2 感情の喚起に関わる脳部位

今回の視聴覚刺激の実験で感情の喚起に関わった聴覚野と島


今後の展望

 本研究によって、ヒトの複雑な感覚である感情の喚起に関わる脳部位や脳情報の処理過程の理解が深まったことは大変意義深いことです。今回の知見を活かし、今後は、「感動(move)」に関する研究の促進とともに、脳科学研究だけにとどまらず、脳情報からのデザインを考える「neuro-design(ニューロデザイン)」の観点から導き出されるようなモノやサービスづくり(つくられたモノやサービスに対する脳の反応を見るのではなく、脳の反応からモノやサービスづくりを行うなど)、そして、ヒトの心に寄り添う、ヒトに優しい社会づくりに関わる情報通信システムの構築などにも貢献できることが期待されています。


論文情報

論文名: Brain activities in the auditory area and insula represent stimuli evoking emotional response

掲載誌: Scientific Reports

DOI: https://doi.org/10.1038/s41598-024-72112-9

著者: Yoshiaki Tsushima, Koharu Nakayama, Teruhisa Okuya, Hiroko Koiwa, Hiroshi Ando, Yoshiaki Watanabe


関連URL:https://kyodonewsprwire.jp/release/202410017380

本プレスリリースは発表元が入力した原稿をそのまま掲載しております。詳細は上記URLを参照下さい。また、プレスリリースへのお問い合わせは発表元に直接お願いいたします。

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