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日常的なカマンベールチーズの摂取習慣が認知機能の高さと関連することを疫学研究により確認

共同通信PRワイヤー / 2024年10月15日 14時0分


方法

①東京都板橋区在住の65歳以上の高齢女性1,035名を対象に、対面でのアンケートや機能的能力測定を通じて食品摂取や日頃の生活習慣、身体状態と認知機能の関係を評価する横断研究を実施しました。


②調査の結果、週に1回以上チーズを摂取する参加者を「チーズ摂取者」、それ以外を「チーズ非摂取者」に分類しました。また、チーズ摂取者をさらに、カマンベールチーズを摂取する「カマンベールチーズ摂取者」と「他のチーズ摂取者」に分類しました。これらの分類を元に、その特徴を分析しました。


③チーズ摂取と認知機能に関して欠損のないデータが取得でき、かつMMSE(Mini-Mental State Examination)※2スコアが20点以上だった1,017名のうち、MMSEスコアが20点以上26点以下の方を軽度認知機能低下(Mild Cognitive Decline: MCD)として分類しました。この時、MMSEスコアが20点未満の方は除外して解析を進めました。


④チーズ全般やカマンベールチーズの摂取と認知機能が関連するかを調べるため、ロジスティック回帰分析※3の手法を用いて、MCDと関連する因子を分析しました。分析にあたり、カマンベールチーズの摂取状況・チーズ全般の摂取状況との検証とともに、年齢、身体機能、体格、既往歴、血液変数、嚥下機能、尿失禁の頻度、うつ症状、牛乳の摂取頻度の影響を統計的に調整しました。


結果

①チーズを習慣的に摂取すると回答された方は本試験参加者全体(1,035名)の85.3%(883名)を占めました。そのうち、カマンベールチーズを習慣的に摂取すると回答した方は119名を占めました(複数回答可、全回答のうち12.2%)。チーズ摂取と認知機能に関して欠損のないデータが取得でき、かつMMSEスコアが20点以上であった1,017名のうち、MCDに該当する方は調査対象者全体の14.8%(151名)を占めました。


②先行研究と同様に、チーズ摂取者はチーズ非摂取者より牛乳を摂取している人の割合が高く、認知機能を評価する指標であるMMSEのスコアが高い値を示しました。さらにカマンベールチーズ摂取者は他のチーズの摂取者よりもMMSEのスコアが高い値を示しました(カマンベールチーズ摂取者:28.7±1.4;他のチーズの摂取者:28.3±2.0、p=0.006)。そのほか、チーズ非摂取者と比較して、ふくらはぎの周囲径が大きく、握力が強く、通常歩行速度が速く、食品摂取多様性スコアが高く、GDS(Geriatric Depression Scale)※4のスコアが低いことが示されました。

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