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「十勝産乳酸菌を使用したヨーグルト」が 「令和6年度北海道地方発明表彰」で発明協会会長賞を受賞

共同通信PRワイヤー / 2024年10月28日 11時0分

発明名称:十勝産乳酸菌を使用したヨーグルト

対象特許:特許第7260493号

■受賞者

【発明協会会長賞】

 株式会社 明治 研究本部

  乳酸菌・発酵技術研究ユニット 微生物バイオリソースG G長 土橋 英恵

  乳酸菌・発酵技術研究ユニット 微生物バイオリソースG 主任研究員 山本 恵理

  ニュートリション開発研究ユニット ニュートリション開発1G G長 河合 良尚

  分析化学研究ユニット 理化学分析G 専任課長 斎藤 瑞恵

 明治ホールディングス株式会社 ウェルネスサイエンスラボ1G 竹田 麻理子

 元 明治ホールディングス株式会社 ウェルネスサイエンスラボ1G 市川 愛弓

 元 株式会社 明治 研究本部 技術研究所 物性・感性研究部 植野 敦子

【実施功績賞】

 株式会社 明治 代表取締役社長 松田 克也


■ブルガリア菌以外のデルブルッキ菌を用いた安定的なヨーグルトの製造

 ヨーグルトは一般的にLactobacillus delbrueckii subsp. bulgaricus(ブルガリア菌)と、Streptococcus thermophilus(サーモフィルス菌)が共生発酵して製造されることが知られています。ヨーグルトの製造においてブルガリア菌以外のLactobacillus属を用いた場合、2菌種間の共生関係が不十分なため発酵ができない、発酵できるが時間がかかりすぎる、風味・物性が良くないといった問題が生じることがあり、ヨーグルトを安定的に製造することが困難であることが知られています。また、ブルガリア菌は日本国内から分離されていないことが、国産オリジナルヨーグルトに挑戦する上での課題でした。そこで、当社では、北海道産生乳から採取された1,475株もの乳酸菌を評価し、ブルガリア菌以外のLactobacillus delbrueckii(デルブルッキ菌)を用いても安定してヨーグルトを製造する技術の開発に取り組みました。

 本発明により、これまでと異なる風味を持つヨーグルトの効率的な製造に加え、今までヨーグルト製造に適さないと考えられてきたブルガリア菌以外のデルブルッキ菌の、ヨーグルト製造への利用拡大が期待されます。


■十勝産乳酸菌を使用したヨーグルト

 ・十勝の風土によって育まれたと考えられる遺伝的にユニークなグループ(I-B菌群)の発見 

 北海道の生乳から収集したデルブルッキ菌の亜種を調べたところ、生乳由来のデルブルッキ菌の 9 割を占める Lactobacillus delbrueckii subsp. lactis (ラクティス菌)の中に、十勝の風土によって育まれたと考えられる遺伝的にユニークなグループ( I-B 菌群)が大多数を占めることを見出しました。その I-B 菌群を用いて発酵されたヨーグルトは、ブルガリア菌を用いた場合と比較して、一般的なヨーグルトの香気であるアセトアルデヒドの産生量が少ないことが明らかとなりました(図1)

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