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渋沢栄一翁・顕彰能「青淵」制作発表会のご案内

共同通信PRワイヤー / 2024年11月1日 15時0分

 令和7(2025)秋に、東京商法会議所を始めとする渋沢ゆかりの地である中央区銀座にある観世能楽堂および渋沢の邸宅があった東京都北区・飛鳥山公園では薪能として上演する。その後、生誕の地・埼玉県深谷市など、全国のゆかりの地で、数年を掛け再演する。

 650年以前、能を大成した観阿弥・世阿弥の流れを受け継ぐ観世宗家・観世清和が監修、嫡男の三郎太がシテ(主役)の「篤太夫(渋沢)」を演じる。狂言に止まらず、演劇・映画・テレビまで幅広く活躍する野村萬斎も狂言監修を行う。                     

 明治12(1879)年、渋沢は、自ら創業した抄紙会社(現在の王子ホールディングス、日本製紙の源流)の工場を見下ろす飛鳥山に、内外の賓客をもてなすために大邸宅を構えた。明治34(1901年)から昭和6(1931)年に亡くなるまでは、日常の生活の場としても使用し、「曖依村荘(あいいそんそう)」と呼ばれた。

 跡地の飛鳥山公園内にある旧渋沢庭園には、大正期に清水組(現在の清水建設)によって建てられ、国の重要文化財にも指定されている「晩香廬(ばんこうろ)」「青淵文庫(せいえんぶんこ)」が、建設当時のままの姿で残っている。庭園の横には、渋沢の業績を現代に伝える渋沢史料館と紙の博物館もある。

飛鳥山公園にある野外舞台「飛鳥舞台」では、平成15(2003)年から、秋に「飛鳥山薪能」が開催されている。


     主 催  渋沢栄一翁・顕彰能「青淵」制作委員会


     後 援  東京商工会議所(予定)・渋沢栄一記念財団(予定) ほか


     渋沢栄一翁・顕彰能「青淵」

     (監修:観世清和 作:中村雅之・小田幸子)


     観世能楽堂 公演 (観世能楽堂・GINZA SIX 地下3階)

     日 時:令和7年 9月29日(月)18時00分 開演予定


     飛鳥山薪能 公演 (飛鳥山公園内野外舞台)

     日 時:令和7年10月30日(木)18時00分 開演予定


 あらすじ               

 「大政奉還」の後、徳川家と共に下った静岡で、株式会社の原型である「商法会所」を立ち上げて成功した篤太夫(シテ)の元に、朝臣(ワキ)が訪れ、江戸に戻り新政府へ出仕するよう命じる。財政的に厳しかった政府は、篤太夫の商才を利用しようと目論んだのだ。

 徳川家への忠義と国家に関われる事への魅力の板挟みになった篤太夫だったが、慶喜(前ツレ)から国のため、民のために尽くすよう諭され、妻(前ツレ)に別れを告げ江戸へ向かう。江戸に着いた篤太夫は、飛鳥山の茶屋・扇屋で、朝臣と酒宴になる。

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