大雪でソーラーパネルの破損事故が急増!
共同通信PRワイヤー / 2024年12月9日 12時0分
[図9] 積雪により太陽電池発電設備が損壊するイメージ
~支える架台の約9割にも被害を確認~
【表】
事故情報に基づく氷雪起因の太陽電池発電所被害の分析結果
1. 事故の発生状況 ~ 氷雪による破損事故件数 ~
2019年度から2023年度の5年間に、氷雪※1による被害は56件報告されています。12月から4月の間に発生しており、1月、2月が最も多くなっています。また地域別に見ると東北地方、北海道、中部地方の順に多くなっており、積雪量の多い時期、地域に事故が多い傾向です。
※1 電気事故の報告(詳報)において、事故の原因分類が「氷雪」となっていたもの。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202412051157-O2-Vv1EJQY5】
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202412051157-O6-FvTJ65D3】
※2 2019年度の事故発生件数は0件になります。
また、氷雪による事故においてはソーラーパネルを支える架台の損傷を伴うことが多く、破損事故のうち、約9割を占めています。架台を適切に設計することや、雪かき等によって架台にかかる負担を減らすことが重要です。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202412051157-O3-O9i70P2U】
2.事故事例 ~氷雪による太陽電池発電設備破損事故~
▌事例1 事故発生年月 2022年2月(関東地方)
【被害の状況】
当該太陽電池発電所において、積雪の影響によりソーラーパネル用架台が倒壊したため、破損事故になった。
【事故の原因】
当該太陽電池発電所において、発電量を確保するために特定エリアの除雪を優先したことにより、優先エリア外を中心に積雪沈降力の発生・解放が生じて架台の倒壊に至ったものと推定される。
▌事例2 事故発生年月 2023年3月(東北地方)
【被害の状況】
当該太陽電池発電所の運転中に地絡警報が発報され、現地調査の結果、ソーラーパネル及び架台の破損が確認されたため、破損事故になった。
【事故の原因】
当該太陽電池発電所において降り続いた雪が例年より多く、急激な積雪に除雪作業が追いつかず、架台に設計荷重を超える積雪荷重がかかったため、破損に至ったと推定される。
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