【注意喚起】就寝時の“足元”暖房にご用心! ~電気あんか、カイロ、電気マットの取扱いに注意~
共同通信PRワイヤー / 2025年1月14日 10時0分
低温やけどとは
温かいと感じる程度の温度でも、長時間にわたって同じところの皮膚に触れていると、皮膚温度が上がり、皮下の細胞組織などが壊死するため「低温やけど」になります。
44℃では3~4時間、46℃では30分~1時間、50℃では2~3分で「低温やけど」になると言われています(※1)。また、熱源に触れた部位が圧迫されていると、より短い時間で「低温やけど」になります。
一般的な「やけど」は皮膚の表層のみで起こりますが、「低温やけど」は皮膚の深部にまで及び、皮下組織が壊死する場合があるため、重傷事故に至るおそれがあります。
特に高齢者の場合、若年者に比べて感覚が鈍く、熱源に接する時間が長くなるため、重症化する傾向があります。
また、幼児や身体の不自由な方、糖尿病の方が使用する場合は特に注意が必要と言われています。
(出典)山田幸生「低温やけどについて」製品と安全第72号、製品安全協会
(※1)血流や皮膚感覚は個人差が大きく、接触時間によっては、44℃以下でも低温やけどになるおそれがあります。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202501082594-O7-3623f1qU】
事故事例
電気あんかの事故
電気あんかは就寝前に布団の中を温める製品であり、就寝時も布団に入れたまま使用すると足など電気あんかに触れている部位に低温やけどを負うおそれがあります。また、電源コードに無理な力を加えて使用したり、収納したりすると、火災を起こす危険があります。
■電気あんかでの低温やけど
事故発生年月 2015年1月 (兵庫県、10歳代・男性、重傷)
【事故の内容】
当該製品を使用中、太ももに低温やけどを負った。
【事故の原因】
当該製品は正常に動作しており、使用者が両膝に挟んで就寝し長時間太ももに触れさせたことから低温やけどに至ったものと考えられ、製品に起因しない事故と推定される。
なお、本体表示や取扱説明書には、「低温やけど防止のため、身体から離して使う、腰の下や足に挟んで使用しない、折り曲げて使用しない。」旨、記載されている。
■電気あんかからの出火
事故発生年月 2018年2月 (京都府、80歳代・男性、拡大被害)
【事故の内容】
電気あんかを使用中、電源コードが焦げて周辺を焼損した。
【事故の原因】
本体側の電源コードプロテクター付近に過度な応力が繰り返し加わったため、芯線が断線し、スパークが生じたものと推定される。
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