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骨格筋の再生医療に新展開! ―培養筋芽細胞の移植による筋量増加を実証―

共同通信PRワイヤー / 2025年1月15日 14時0分


5.研究の意義と波及効果

 骨格筋の重量や筋力を増加させるには強度の高い運動が必要ですが、高齢者や疾患を持つ方にとっては困難な場合が多いです。細胞移植は、迅速かつ効果的な筋萎縮治療法として期待されます。本研究では、筋線維が損傷していない筋の萎縮においても、生体外で培養した細胞の移植で筋量を増加させられることを実証しました。

 この成果は、骨格筋再生医療に新たな道を拓くものであり、細胞外基質のしくみをさらに解明することで、治療効果の向上が期待されます。将来的には、この技術をヒトへ応用し、筋萎縮症や加齢性筋減弱症の治療に役立てることを目指します。


【用語解説】

(1)  生着

移植された細胞や組織が受け入れ先の環境に適応し、定着して機能を発揮すること。


(2)  細胞外基質(ECM)

細胞外基質(Extracellular Matrix, ECM)は、細胞の周りにあるネットワーク状の構造で、細胞同士の接着を助け、組織の形を保つ役割を果たす。コラーゲンやエラスチン、糖タンパク質などから成り、細胞の増殖や分化、移動を調節する役割がある。


(3)  線維化

組織が過剰にコラーゲンなどの線維をつくり、硬くなったり厚くなったりする現象。これにより、組織の機能が低下することがある。


(4)  懸濁

液体中に固体の微粒子や細胞が均一に分散した状態を指す。細胞を移植する際には、培養液などの液体に細胞を浮遊させた懸濁液を用いることで、目的の部位に効率よく細胞を届けることが可能となる。


(5)  緑色蛍光タンパク質(GFP)

緑色に光る蛍光タンパク質で、遺伝子の発現や細胞の追跡に使用される。オワンクラゲなどに自然に存在するこのタンパク質は、蛍光顕微鏡を使って簡単に観察できるため、研究で広く利用されている。


【論文情報】

掲載誌:Frontiers in Cell and Developmental Biology

タイトル:Achieving myoblast engraftment into intact skeletal muscle via extracellular matrix

著者:Kitora Dohi, Yasuko Manabe, Nobuharu L Fujii, Yasuro Furuichi

DOI:10.3389/fcell.2024.1502332


関連URL:https://kyodonewsprwire.jp/release/202501102731

本プレスリリースは発表元が入力した原稿をそのまま掲載しております。詳細は上記URLを参照下さい。また、プレスリリースへのお問い合わせは発表元に直接お願いいたします。

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