~阪神・淡路大震災から30年~ 震災の教訓を次世代に繋げ!
共同通信PRワイヤー / 2025年1月17日 10時0分
舞子高校では生徒が体験者の話を聞いてそれを伝える「語り継ぐ」取り組みがあり、僕自身も一番大切にしています。聞かせていただいた話を他の人に伝える際には、内容を必ず自分の中で整理して伝えるように心掛けています。相手に上手く伝えられているかは解りませんが、一生懸命に伝えたら気持ちは伝わると思っています。
僕たちが生きている間に南海トラフ地震が起こると言われていますが、僕たちだけが防災のことを知っていても意味がないと思いますので、全国の高校生が防災についてもっと興味を持って欲しいと思っています。そのために僕たちはこれからも語り継いでいきたいですし、僕たち高校生ができることは、自分の命は自分で守るという自助や、地域共生では共助の大切さといった事を、高校生ならではの視点で伝えていく事だと思っています。
〜防災教育とは〜
――先生から見た生徒の成長
生徒たちは口々に「震災から30年という時間を経たいま、高校3年間に災害や防災について学んできた私たちが、後世に伝えていかなければならない」と言っていると思います。生徒たちに「必要以上に背負わせている」との意見もあるかもしれませんが、今の3年生は入学した時から阪神・淡路大震災から30年に3年生になるのだという事は理解していましたし、私たち教員からも伝えてきました。
生徒のこの3年間を振り返ると、生徒自身で出来ることや気づけることが増えたと思います。色々な経験をする中で、単に経験するだけで終わらせるのではなく、それを通じて今まで以上に何ができるのかを考えられるようになってきたと感じています。環境防災科で学んだ以上は、「無関心ではダメ」「他の人に寄り添う気持ちを大切にする」「行動に移す」と伝えてきましたが、これらの事を実践できる生徒が増えてきた点が大きな成長だと思います。
――教員も一緒になって勉強する
「いかに防災を自分事として考えてもらうか」を教えることを大切にしていますが、なかなか難しいことが多くあります。例えば、授業で教えたのに実際に被災地に行ったら何もできなかった事もありました。実際に足を運ばないと解らないことがたくさんありますので、教員も機会があればできるだけ多くの所に行くようにしています。
生徒に教えるというよりは教員も一緒に勉強している気持ちですし、我々には無い良い気づきを生徒に教えられることもあります。防災教育には指導書があるわけではなく、自分たちで作っていく必要がありますし、正解はないのです。我々教員も日々努力し「色々な機会を作っていく」「自分に置き換えて考える」ことを大切に、生徒たちに教えるようにしています。
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