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EY調査、アジア太平洋地域の財務コントローラーは、今後の役割変化を予想し価値創造を重要視

共同通信PRワイヤー / 2025年1月17日 14時0分


本調査によると、多くの財務コントローラーが、役割の変化が差し迫る中で自らの立ち位置を把握しています。人工知能(AI)の成長に関しては財務コントローラーが大半の財務担当者に先んじており、71%がすでに日常業務にAIテクノロジーを取り入れています。さらに、ほとんどの財務コントローラー(84%)が、戦略的インサイトを提供するためにデータを活用しています。AIはこれをさらに洗練させるのに役立つでしょう。


ただ、多くの財務コントローラーは、価値創造者になるために必要な支援を受けられていません。10人に1人は必要なスタッフがいないと回答し、11%が必要な予算が足りないと報告しています。


加えて、財務コントローラーは、今後の発展に必要な要素に万遍なく目を向けているとは言えません。イノベーションが価値創造のために極めて重要である可能性が高いと答えたのはわずか5分の2(44%)で、上級幹部の52%がイノベーションが重要であると答えているのとは対照的です。


テクノロジーの活用

調査から、財務コントローラーの役割が流動的であることは認識され、またデータインサイトやAIが採用されている一方、新興テクノロジーの力を十分に活用するにはさらなる支援が必要であることがわかります。価値創造に必要な要素の上位3つを問う質問において、テクノロジー活用の機会を探すことを選択したのは回答者の中のわずか28%で、69%は企業の成長を促進することを挙げており、成長の原動力となるテクノロジーの力を見過ごしている人が多いことが分かります。


財務コントローラーの多くが将来の役割において価値創造を重要視していますが、現時点では、成長の機会を追求することよりも、以前と変わらず、コスト削減戦略(40%)などの価値最適化に主眼を置いている割合が高いのが現状です。


しかし、本調査では、テクノロジーによる価値創造をすでに推進している財務コントローラーのサブセット(20%)を特定し「自らの役割に自信のある財務コントローラー(confident controller)」と名付けました。このグループに限ると5分の2以上(42%)がイノベーションを主導していました。これに対し、調査対象の他の財務コントローラーでは27%でした。


新たな人材格差

本調査では、今後数年間、専門職のトップ人材が不足する可能性も指摘されています。これは、業界全体にわたって適格な専門職が不足していることを反映していますが、自らの役割に自信のある財務コントローラー(confident controller)のうち最高財務責任者(CFO)になりたいと回答した割合はわずか38%でした。

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