実世界の困難作業自動化を目指したロボット基盤モデルの研究開発を本格始動
共同通信PRワイヤー / 2025年1月23日 14時0分
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202501213153-O3-QBa644dt】
研究の内容
産総研ではこれまでに築いたこのような強みを生かし、研究成果の社会実装を推進するという使命のもと、産総研政策予算プロジェクト「フィジカル領域の生成AI基盤モデルに関する研究開発」の一環として、自動化が求められる製造・物流・小売などの産業分野や家庭・オフィスなどのサービス分野の現場で役に立つロボット基盤モデルの開発を目指します。
ロボット基盤モデルを開発するためには大量の計算資源と実現場の大規模なデータが必要であり、ロボットを利用する個々の事業者が単独でそれらを賄うには高い壁があります。産総研は事業者とともにこれまでに整備してきた計算資源、ロボット実験環境、実世界データセットを活用し、各事業者が困難なタスク事例をテストして相互にフィードバックを得ながら共同で研究開発を進める門戸の開かれた体制を構築します。具体的な連携の例としては、事業者と産総研間での技術コンサルティングや共同研究契約の締結、事業者自身がタスク事例テストを実施するために産総研へ技術者を派遣する技術研修制度の利用、事業者から産総研へタスク事例に関する物品や情報の提供など、の形式が想定されます。ロボット基盤モデルの汎用性向上のためには、個々のタスク事例を横断した大規模なデータセットによる学習が効果的であることから、必要に応じて秘匿化などの処理を施したうえで、学習に共通利用可能なタスク事例の提供を歓迎します。
また、産業用ロボットの高い世界シェアを有する日本において、開発されたロボット基盤モデルを、国内メーカー製をはじめとする世界中のさまざまなロボットで運用可能にするインテグレート技術の検証も欠かせません。そのために産総研は、ロボットユーザーのみならずロボットメーカーやロボットシステムインテグレーターと、各社のロボットへのロボット基盤モデルの導入検討やシステムインテグレーションにおけるロボット基盤モデルの活用などにおいて連携することを目指して研究開発を推進します。
今後の予定
本研究開発では、ロボット基盤モデルを中核技術として共創的なアプローチにより社会・産業現場への実装を加速することで、少子高齢化による労働人口減少という課題解決に貢献することを目指します。産総研では、研究開発を通じた社会課題の解決に今後も貢献していきます。
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