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日本で初めて日本人母乳中ヒトミルクオリゴ糖の濃度と 子の頭囲の成長や精神神経発達との関連を評価

共同通信PRワイヤー / 2025年1月27日 14時0分


【方法】

東北メディカル・メガバンク機構の三世代コホート調査に参加された母乳栄養児とその母親150組を無作為に抽出しました。母乳栄養児は出生から6カ月以上の間、母乳のみで育てられた乳児を指します。母乳中のHMOs8種(2’-フコシルラクトース[2’-FL]、3’-フコシルラクトース、3’-シアリルラクトース[3’-SL]、6’-シアリルラクトース、ラクトシアリルテトラサッカライドa、ラクトシアリルテトラサッカライドb、ラクトシアリルテトラサッカライドc、ジシアリルラクトNテトラオース[DSLNT])を高速液体クロマトグラフィー/質量分析※8により定量する測定法を開発しました。そして、母乳栄養児の母親から産後1カ月に採取された母乳中の各HMOsの濃度を測定しました。これら成分について、母乳栄養児の生後1カ月、5カ月、9カ月までの頭囲の成長と、生後6カ月、1歳、2歳の各時点での精神神経発達指数との関連を多変量解析により評価しました。


【結果】

評価した8種のHMOsについて、日本人母乳における濃度分布の実態が示されました。そのうち、解析対象者全体の解析では、2’-FLに子の頭囲の成長(出生から生後5カ月)、ならびに精神神経発達指数(24カ月微細運動)との正の相関が観察されました。また、2’-FL分泌型※9の解析対象者での解析では、3’-SLとDSLNTに子の精神神経発達指数(12カ月粗大運動[3’-SL]、12カ月微細運動[DSLNT])と正の相関が観察されました。


【考察】

本研究により、日本人母乳中の各種HMOsの濃度分布が明らかになりました。また、一部のHMOsに頭囲の成長や精神神経発達指数といった子の脳発達指標との正の関連が観察されました。今回得られた結果は、乳幼児のより良い成長・発達に役立つ知見となることが期待されます。


※8 高速液体クロマトグラフィー(HPLC)と質量分析(MS)を組み合わせた分析手法です。HPLCは、物質を分離するための技術です。MSは、物質の分子量を測定する技術です。これらを組み合わせて分析することで、物質の同定や定量ができるようになります。

※9 遺伝的な背景によって、母乳中2’-FL濃度は大きく変動します。今回は母乳中2’-FLが一定濃度以上である解析対象者を2’-FL分泌型としました。


 


 


関連URL:https://kyodonewsprwire.jp/release/202501233286

本プレスリリースは発表元が入力した原稿をそのまま掲載しております。詳細は上記URLを参照下さい。また、プレスリリースへのお問い合わせは発表元に直接お願いいたします。

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