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<新規事業開発ブティックコンサルティング市場調査>24年の市場規模は149億円、29年には約2.4倍の363億円に

共同通信PRワイヤー / 2025年2月4日 11時10分

新規事業開発にはM&Aやジョイントベンチャーの設立など、様々な選択が取られていますが、新規事業開発に特化した社内の人材育成や組織開発の観点から、コンサルティング企業などの第三者への依頼も増えています。

これらの新規事業開発への投資は大企業を中心として推進されてきましたが、近年は経営環境の変化や政府・自治体の支援により、中小企業においても新規事業開発への投資が推進されるようになってきました。

その結果、サービス提供を行うコンサルティング企業においても、特定領域・専門領域に特化した様々なプレイヤー、「ブティックコンサルティング企業」が市場へ積極的に参入し、短期間・低単価によるサービス提供も増えています。

一方で、社内で生まれた新規事業は実証実験などを通じて早期に事業化を進めていくことが求められますが、特に大企業においては、コーポレートガバナンス(企業統治)に基づいた厳格なプロセスを通すことが新規事業開発の壁となり、また事業化を進めることで、既存事業では無かったレピュテーションリスクなど、新たな課題も生まれています。


事業化を迅速に進める「共同開発モデル」の出現

それらの課題を解決するため、コンサルティング会社が顧客企業と協働し、新規事業開発およびサービスリリースの主体者となったうえで、ビジネスを拡大させていく「共同開発モデル」の需要が大企業を中心に高まってきています。

この共同開発モデルは企業におけるカーブアウトや出向起業制度への理解が進んだことからも、選択肢の一つとして着目されるようになってきました。共同開発モデルは、新規事業開発に壁がある大企業を中心に利用されていますが、コンサルティング会社と1つの会社・チームとなった事業開発やその支援を受けることが可能となり、人材や組織の成長や育成にも大きく寄与しています。

これらを背景に、2024年の新規事業開発におけるブティックコンサルティング市場規模は、前年比約1. 2倍の149億円と推測されます。そのうち、「共同開発モデル」の割合は約20%を占めています。

また、今後も新規事業開発への啓発やノウハウの普及が進むことで、長期的な視点での投資意欲が高まり、事業の収益化段階(アーリーステージ)での更なる投資も進むことで、市場が更に拡大していくことに期待されています。共同開発モデルについてもカーブアウトと合わせ、既存の企業とは別の企業体やチームで新規事業開発を進めていく機運が高まっていくことにより、継続的な市場成長が見込まれます。

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