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「水の力はすごい」2013年台風18号で川決壊、緊迫の様子を中1生学ぶ 京都府南丹市

京都新聞 / 2024年3月4日 7時0分

浸水した道路をボートで進む救助隊の写真を見せながら、2013年の水害体験を生徒に伝える松本さん(南丹市園部町・園部中)

 京都府南丹市園部町横田の園部中で、2013年の台風18号で水害に遭った同町横田の住民から体験を聞く授業があった。園部川が決壊して住宅地に水が流れ込んだ緊迫した状況を1年生が学び、日頃の備えについて考えた。

 防災学習として、毎年行っている。地区の3分の1に当たる約180軒が被災した横田区から松本健防災委員長(74)を招いた。

 松本さんは、濁流で水田へと流された乗用車、なぎ倒された墓石群の写真を見せて「水の力はすごい」と訴えた。最大で高さ1.6メートルまで漬かり、ぬれた家財の処分に苦労したが「延べ千人以上のボランティアが来てくれて早く復旧できた」と感謝を述べた。

 同中の男性講師(24)も、横田の自宅が床下浸水した経験を語った。当時中学2年で、両親に未明に「大変や」と起こされ、「外は海のよう。無力感に襲われた」と述懐した。道路には流されてきたアルバムから刃物までが散乱し、近所で協力して片付けた体験から「地域のつながりを大切にして」と呼びかけた。

 約120人が真剣に聴いた。男子生徒(13)は物心つく前に被災しており「一面水に漬かった写真に自分の家も写っていて怖かった。非常用に持ち出すものをまとめておきたい」と話した。

 講演後、生徒たちは平時からの対策として「近所の人を覚える」「家族でハザードマップを確認する」などと意見を交わした。

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