市内全小学校の校歌をオーケストラで演奏・録音 ジュニアオケ「迫力の音、一緒に歌って」 滋賀県栗東市
京都新聞 / 2024年3月31日 12時0分
校歌を通じてオーケストラの魅力を感じてもらおうと、滋賀県栗東市の栗東芸術文化会館さきらを拠点に活動する小中高生の管弦楽団「さきらジュニアオーケストラ」が、市内の全9小学校の校歌を録音した。ピアノ伴奏で歌われることが多い校歌のオーケストラ演奏は珍しく、「各校の始業式や朝礼などで演奏と一緒に歌ってもらえたら」としている。
同オーケストラは、2005年に開講した「さきらジュニアオーケストラ・アカデミー」を母体に2010年に結成。同市内や草津市などの小学1年から高校生まで約50人が参加している。
校歌の録音は同アカデミー後援会が同館の開館25周年を記念して企画。作曲家の小松淳史さん(35)に依頼し、校歌の音源や楽譜をもとにオーケストラ用に編曲した。
3月21日に同館で行われた録音では、アカデミー校長の相愛大音楽学部教授、中谷満さん(74)=大津市=の指揮のもと、団員の子どもら34人が練習を行い、そのあと1曲ずつ表情豊かに校歌を演奏した。
栗東市内の小学校に通うバイオリンの4年生(10)は「自分の演奏がずっと残ると思うととても緊張した」、大宝小卒業生でビオラを担当する中学2年の女子生徒(14)は「オーケストラで演奏する校歌はまた違った良さや迫力があると感じた。自分たちの演奏に興味を持ってもらえたら」と話していた。
録音した校歌は各小に贈られ、早ければ4月から学校行事で使ってもらう予定。
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