1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 社会
  4. 社会

「銭湯のような場所つくる」 シェアハウス運営「見習い」23歳の挑戦 京都北部へ移住、人の魅力伝える

京都新聞 / 2024年4月6日 8時0分

談笑する甲斐さん(左)=京都府宮津市・ohashi

 築100年超の古民家をリノベーションした京都府宮津市のシェアハウス「ohashi(おはし)」に笑い声が響く。運営「見習い」の甲斐歩野香さん(23)は利用者と酒を酌み交わし、地域を巡り住民と触れ合った話に耳を傾ける。「『また来たい』と言ってもらえるとまちの良さを知ってもらえたと実感します」。

 京都市西京区から移住しはや1年。若手農家でつくる会社「百章」の一員としてシェアハウス運営の他、キッチンカーでレモネードを販売している。穏やかな海、満天の星、流行に流されないゆったりとした時間がまちの魅力という。

 周囲が就職活動真っただ中だった2年前の大学4年。やりたい仕事を見い出せず起業を考え、スーパーカブに乗って瓶ラムネの販売を始めた。その挑戦を面白いと評してくれた宮津市のゲストハウスのオーナーを訪ね、5日間滞在した。一緒に地元の事業者と出会い、自分の裁量で仕事に打ち込む姿や宮津を盛り上げたいという気概に刺激を受けた。

 シェアハウスでは受け付けやベッドメーク、室内の説明といった裏方を担う他、利用者と料理をつくり、食事をともにすることも。観光するだけでは分からない人の魅力にも触れてもらおうと、月1回、地域住民を招待し利用者と触れ合う交流会も企画している。

 「銭湯のように、老若男女、いろんな人が集える場所をつくりたい」と望む甲斐さんは、今年度からハウスの管理人として独り立ちする。趣味の文章や写真を生かし、地元事業者を紹介するコンテンツをつくりたいと思い描く。「ここにしかない出会いでディープな宮津を感じてもらいたい」。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください