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発進時に転倒、乗客の男性が「くも膜下出血」に 京都のコミュニティバス、運転手が確認怠る

京都新聞 / 2024年4月24日 6時0分

「コミュニティバスやわた」で運行している車両(八幡市提供)=資料写真

 京都府八幡市内を走る「コミュニティバスやわた」で今年1月、発進時に乗客の80代男性が転倒して重傷を負い、入院していたことが23日、市から運行委託を受ける京都京阪バス(同市)への取材で分かった。男性はくも膜下出血の診断を受け、意識障害が残った。同社は重大事故として、国土交通省近畿運輸局に報告書を提出した。

 同社によると、1月13日午後5時15分ごろ、川口別所停留所でバスが発進した際、立っていた市内在住の男性が後方に転倒し、段差に頭を打ち付けた。病院に搬送され入院し、くも膜下出血と診断された。入院中の4月上旬時点で、意識はあるが自発的な行動や発言ができない状態だった。男性運転手(71)は発進時に車内の目視確認を怠ったとされる。乗客は男性1人で、停留所で降りようと立ち上がったが、降車ボタンは押していなかった。運転手は男性が立っていたことに気づかず発進したという。

 補償協議は同社が進めており、1月中旬には八幡市の担当者とともに家族に謝罪した。

 国は運送事業者による重傷者や死亡者が生じた事故について、重大事故として報告書の提出を求めている。同社は事故の概要や再発防止策をまとめた報告書を、近畿運輸局京都運輸支局に2月2日付で提出した。

 京都京阪バスの担当者は「再発防止に向けて全力で取り組む。お客さまの一日も早い回復をお祈りする」と話した。コミュニティバスの事業主体である八幡市は「けがをされた方の回復をお祈り申し上げるとともに、今後このような事故が起こらないよう、適切に運行事業者と連携し、安全運行の徹底と再発防止に取り組んでいきたい」としている。

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