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人魚のような海洋生物を発見した研究員、施設から連れ出そうと? ふたりの結末に涙【作者インタビュー】

マグミクス / 2023年1月23日 16時25分

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■かわいらしい見た目からは、想像がつかないほどのじゃじゃ馬で?

 大きな嵐が過ぎ去った後、被害状況を把握するため海岸へやってきた、海洋研究所の研究員・堀池。そこで、漂流物とともに揺られている不思議な海洋生物を発見します。その海洋生物は世界でも6体しか確認されていない貴重な生物で……。

 中西芙海さん(@nknsfm)による創作マンガ『海洋生物少女と研究者』がTwitter上で公開されました。もともとは2021年3月頃にTwitterに投稿された作品で、当時の投稿には6.1万件を超えるいいねが付いています。この作品をもとに連載作品となった『ナナのアクアリウム』の最終回が2023年1月26日に公開されること、そして5月には単行本が発売される記念として再掲載されました。

 今回の投稿にも、2.6万件を超えるいいねが付いており、読者からは「かわいらしさと不思議さが詰まっている」「ふたりの関係性が素敵すぎる」「照れ顔とかの描き方がめっちゃ好き」などの声があがっています。作者の中西芙海さんにお話を聞きました。

ーー中西芙海さんがマンガを描き始めたきっかけを教えて下さい。

 大学に入学したときに、サークル詩に出したサイレントマンガが1作目になります。19歳頃ですね。アニメーターになろうとしていましたが、人付き合いが本当に駄目になってしまい、半ひきこもりで就職しないためにマンガ雑誌に投稿し、小学生魔女の恋を描いた26ページの読み切りでデビューしました。

ーー『海洋生物少女と研究者』のお話が生まれたきっかけは何ですか?

 TVを見ていたら、国名は忘れてしまったのですが東南アジアの歌手の方が美しくて、彼女が付けていた巻き貝のような頭飾りをお借りして「貝殻姫」というプロットを作ったのが始まりです。ですが、深海だけでは話が進まないので、日本に流れ着いてもらって、研究員とのドタバタ劇を描いているうちに「ナナ」と「堀池」の名前もつきました。それに意見をもらって、関係性に深みを持たせたのが、今回の読み切りでした。

2023年5月に発売される、単行本『ナナのアクアリウム』の扉ページ (C)中西芙海/イースト・プレス

ーーナナのコロコロ変化する表情が愛らしくて、何度も読み返したくなります。登場人物などを描くうえで特に気を付けた点はありますか?

 描きすぎないことに気を付けています。例えば、読者が想像できる範囲のセリフは大きく切り取り、説明セリフはなるべく描きません。なぜなら、私が読むのが苦手だからです。そのため、かなり読み手の想像に委ねていることになりますが、私のマンガまでたどり着ける方はたぶん分かってくれているだろう、という信頼感があります。

ーー「懐かしい」「尊い作品ですね……」など、たくさんの感想が寄せられています。特に印象に残った読者の声について、教えて下さい。

 語彙力を失っている方が多いのが印象的です。叫んでいる方とか。それくらいダイレクトにアタックできたのだと思えてうれしいです。

ーー今回公開された『海洋生物少女と研究者』をもとにしている、連載中の『ナナのアクアリウム』の単行本化が決定しています。単行本『ナナのアクアリウム』の見どころをご紹介いただけますか?

 掲載の形態、執筆の都合で1話ずつの形をとっていますが、全体がひとつの流れを持った物語として描いています。なので、単行本だとその流れが途切れることなく読めるのでおすすめです。単行本でしか読めない、おまけマンガも入るので余韻も楽しめます。それから大量のミスがもれなく修正されます。担当さん、ごめんなさい。

ーー今後、発表される作品については、どのように活動していきたいとお考えでしょうか?

 ずっとファンタジーを描いていると思いますが、いつか出身地の京都の戦後を祖父母の目線で描きたいなと思い資料を集めています。あまりに難問なのでいつになるやら、という具合ですが……。

(マグミクス編集部)

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