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『るろ剣』の雪代縁は人気低い? 「志々雄と比べると」「シスコンで悪質」

マグミクス / 2023年1月23日 17時10分

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■性格がねじ曲がりすぎていた?

『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』は1994年から「週刊少年ジャンプ」にて連載を開始し、今も幅広い年齢層から支持される名作です。コミックスのシリーズ累計発行部数は7200万部、実写映画ではシリーズ累計興行収入193億円を記録しています。

 そんな同作の主人公である緋村剣心の過去を知り、最後の敵として立ちはだかったのが、剣心への復讐に燃える男、雪代縁(ゆきしろ・えにし)でした。ラスボス的キャラクターである縁ですが、どうやら悪役としての人気は志々雄真実(ししお・まこと)の方が高いようです。

 まず挙げられる理由としては、「同じ悪役の志々雄があまりにもカリスマすぎた」という点があります。『るろうに剣心』の大きな山場となった「京都編」において、剣心の最大の敵として死闘を繰り広げた志々雄は、個性豊かな「十本刀」たちを見事に統率し、明治政府を打倒するために暗躍、圧倒的強さと魅力を見せました。

 志々雄は部下にも慕われており、その圧倒的カリスマ性で「親分肌なところに惹かれる」「しっかり信念がある」「瀬田宗次郎との関係性好き」「宇水や安慈ら、心酔しているわけではないキャラも、ちゃんと付き従えているのがすごい」と、読者からもかなりの人気です。

 一方の縁は、「復讐」が動機のすべてでした。彼の姉・巴は、幕末期に維新側について人斬りを繰り返していた剣心に、許嫁・清里明良を殺され、縁とともに剣心への復讐を誓い、幕府方の暗殺組織「闇乃武」に協力します。しかし、巴は殺すつもりでスパイとして近づいた剣心と暮らすうちに、彼に愛情を感じ始め、本当の夫婦となりました。その後、悲劇が重なり、巴は戦いのなかで剣心を守ろうとした結果、剣心に斬られる形で死亡することとなります。

 縁は姉が殺される光景を直接目撃してしまい、その後、単身で上海に渡って、裏社会で独学で「倭刀術」を体得、さらに怨念のあまりに神経が肥大化した「狂経脈」という特異体質になり、異常な反射スピードで動けるようになりました。そして、一連の壮絶な体験のなかで、彼の髪の毛は真っ白になっています。そんな壮絶な過去を持つ縁には、同情すべき点はあるのですが、それでも読者からは「クズ」と嫌われているようです。

 そもそも縁は姉・巴が殺される前から、彼女が剣心と夫婦として幸せに暮らしているのを見て、激怒して「オマエさえ最初からいなければ……」と捨てゼリフを吐いていました。また、それ以前に姉が明良と結婚しようとしていた際も、駄々をこねて猛反対しています。また、上海にいたときには、自分を助けてくれた親切な日本人一家を「幸せそうなのがムカつく」と殺害し、財産を奪うという非道ぶりを見せました。

 その後も、剣心だけでなく、神谷薫をはじめとする剣心の大事な人びとも容赦なく傷つけ、部下のことも使い捨ての駒のようにしか扱わないなどの外道ぶりを発揮し、相楽左之助からは「性根からして腐ってやがる」と言われています。

「実質唯一の肉親だったとはいえ、姉の幸せをよろこべないのはヤバい。シスコンとも呼びたくない」「身勝手すぎ」「剣心からちゃんと、事情聞けばよかったのに」「関係ない人を巻き込み過ぎ」「志々雄もある意味、維新政府のせいで全身焼かれた復讐者だったけど、武装蜂起の目的はあくまで『国盗り』だったから、格が違う」と、そのエゴイスティックで思い込みの激しい性格が非難されているようです。

 ちなみに、作者の和月伸宏先生は、自分自身の嫌な部分を縁に反映させたことなどをコメントしており、「志々雄真実が(悪役)アッパー系であるのに対し、縁はダウナー系」とも語っているので、この人気の差は仕方がないことかもしれません。

 また、「縁本人はまだ剣心を圧倒する強さもあるし、ビジュアルはかっこいいからいいけど、仲間や部下の魅力が志々雄に劣りすぎている」という意見もありました。縁の仲間である「六人の同志」は、剣心への復讐という目的で集まっているものの、暴れたいだけのキャラもおり、みんな縁のことも尊敬していません。その他、縁が率いる上海マフィアのNo.2の呉黒星(ウー・ヘイシ)は極悪かつ小人物として描かれ、その護衛である「四星」も剣心の仲間の左之助、斎藤一、四乃森蒼紫、明神弥彦にあっさり敗北し退場するなど、志々雄一派に比べると見劣りするのは確かです。

 そんな風に、不人気な敵と言われがちな雪代ですが、「実写版では人気高いよね」との意見もありました。実写映画『るろうに剣心 最終章 The Final』では新田真剣佑さんが雪代を演じています。ビジュアルだけでなく、縁の剣の腕前や身体能力も再現、復讐に燃えるキャラを熱演し、高い評価を受けました。

「白髪姿が最高にかっこよかった」「ビジュアルは原作越えたかも」「動きすごすぎ」「こっちの縁は恩人一家を殺した設定もなくなってるし、まだ応援できる」と、人気が集まっています。

 2017年から始まった続編『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚・北海道編-』では、過去作のキャラが続々と再登場しており、縁も「いつか再登場するだろう」と予想されています。縁は剣心に敗北後、姉・巴の日記をもらい、落人群で偶然生き別れの父親とも会話をして、改心の兆しを見せていました。「剣心への復讐心が消えてるといいな」「北海道編の活躍次第で人気上がるかも」などの声もありますが、はたしてどうなるのでしょうか。

(マグミクス編集部)

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