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ちゃっかり活躍するジャンプのダメおっさんキャラ 強さは重要じゃない?

マグミクス / 2023年1月29日 17時10分

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■やるときはやるのが魅力!

「週刊少年ジャンプ」のバトルマンガには、とんでもない強者がひしめき合っていますが、なかには、実力はかなり劣るにも関わらず、しれっと重要な役回りになっている「おっさん」キャラもいます。

 たとえば、『ドラゴンボール』の名物キャラ、ミスター・サタンは悟空たちに比べると戦闘力はないに等しいおっさんキャラ(一応、天下一武道会の優勝記録保持者)ではありますが、間接的にセルや魔人ブウを倒すきっかけを与えた重要なポジションを獲得しています。

 そんなおっさんキャラは、作中のシリアスなシーンで和ませてくれたり、意外なポイントで主人公を助けたり、なぜか大出世したりと、読者からも人気です。

●実力をカバーするカリスマ性と強運で大活躍?『ONE PIECE』バギー

 強い海賊たちが数多く登場する『ONE PIECE』において、「バラバラの実」の能力者であるバギーは、実力はないものの「四皇入り」という大出世を果たして話題になりました。

 バギーは、ルフィが自分以外で初めて遭遇した悪魔の実の能力者で、物語初期から登場しているキャラクターです。体の分離と接合が自由自在な「バラバラの実」の能力は、斬撃を繰り出す相手にはめっぽう強いものの、打撃や自然系による攻撃は苦手で、本人もかつてシャンクスに「弱点はいっぱいあんだよ!!」と叫んでいました。

 それでもバギーが四皇にまでなれたのは、カリスマ性や運が大きく影響しているからです。インペルダウン脱獄時には、幸運が重なって囚人たちからの人望を獲得したほか、「王下七武海」に名を連ねて「海賊派遣組織(バギーズデリバリー)総帥」となるなど、バギーは戦闘能力以外の部分によって名を上げていきました。また、かつて一応は海賊王のクルーだったことも、彼の出世を後押ししています。ネタバレは避けますが、四皇入りを果たしたのも、バギーの異常な悪運の強さが関係していました。

 もともと派手な物事を好み、すぐに調子に乗るために何度も痛い目を見てきたバギーですが、部下との再会に涙を流したりと、人情味のある性格はどこか憎めません。本人が望まなくとも出世してしまう愛されキャラ・バギーは、最終章でも意外な活躍を見せてくれるはずです。

●損な役回りも多いけど、実は活躍していた!『銀魂』マダオ

『銀魂』随一のダメなおっさんキャラといえば、「まるでダメなオッさん」(通称:マダオ)でおなじみの長谷川泰三です。

 初登場時は「入国管理局局長」として外交に携わっていた、幕府のエリートでした。そんなマダオは天人(異星人)の要人・ハタ皇子を殴る不祥事を起こし、責任を取る形で上層部から切腹を迫られるも怖気付いて逃亡、さらに妻のハツにも逃げられて、あらゆる職を転々とする転落人生を歩み始めます。

 作中では幾度となくダメキャラ扱いされ、再就職も銀時たちに邪魔され、ズタボロにされることも珍しくありませんでした。しかし、「人気投票篇」では推理力を発揮して誰よりも早く黒幕の正体を暴いたり、最終章ではなんやかんやで地球に住む多くの人を助けたりと、隠れた実力を発揮する瞬間もあり、そこそこ有能です。

 痴漢に間違われたり、運転していた霊柩車を松平片栗虎に爆破されたりと、とにかくついていないマダオでしたが、結局は最後まで生きのこり活躍を見せています。「マダオ回はハズれない」と、グラサンとともにファンから愛され続けました。

■熱い名言を残したおっさん魔法使いも!

終盤でまぞっほが活躍するTVアニメ『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』DVD8巻(エイベックス・ピクチャーズ)

●クライマックスで見せた、熱い名場面!『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』まぞっほ

 2020年から2022年にかけて新たにアニメ化され、好評を博した『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』にも、まさかの重要なポジションになったおっさんキャラ・まぞっほがいます。

 まぞっほはニセ勇者「でろりん」一味のひとりで、初老の魔法使いです。かつては正義の魔法使いに憧れて、勇者・アバンの仲間だった大魔道士・マトリフと、同じ師匠のもとで修行していました。しかし厳しい修行に耐えきれず、逃げ出して落ちぶれた結果、ニセ勇者一味として悪さを働くこととなります。

 そんなまぞっほは、初期の頃、クロコダイン戦で逃げようとしていたポップに「勇者とは勇気ある者ッ!!」「そして真の勇気とは打算なきものっ!!相手の強さによって出したりひっこめたりするのは本当の勇気じゃなぁいっ!!!」と、かつての師匠が言っていた言葉をぶつけ、彼を奮起させました。

 さらにクライマックスでは、地上を崩壊させるほどの威力を秘めた大魔王バーンの「黒の核晶(コア)」の罠のひとつを、凍結呪文を使って封印するという活躍を見せます。かつての兄弟子・マトリフから叱咤され、勇気を振り絞って逃げ続けていた人生に終止符を打つという展開で、読者を熱くさせました。

●かなりの食運の持ち主!『トリコ』ゾンゲ

 凶暴な猛獣や危険な地帯が次々と登場する、グルメバトルマンガ『トリコ』のおっさんキャラ・ゾンゲは、どんな状況であってもほぼ無傷という強運の持ち主です。

 原始人のような風貌で「凄腕の美食屋」を自称するゾンゲですが、実際は捕獲レベル1程度の猛獣を倒すのがやっとで、美食屋界隈の知識も薄いバカキャラでした。それでも、驚異の悪運で作中で怪我をすることもなく、グルメ界での最終決戦後も生き残っています。そして、最後の最後に強力な「食運」を持っていたことも明らかになり、間接的に瀕死の主要キャラや、荒廃した世界を救うこととなりました。ちなみに、見た目はひげモジャのガチムチおっさんですが、実年齢は27歳であることが明らかになり、読者を驚愕させています。

 どのおっさんも、みっともない姿はさらしつつも、自分のできることを精一杯やって、なんやかんやで主人公たちや世界を救う活躍を見ています。人間離れした強者たち以上に、見習うべきところがあるキャラかもしれません。

(田中泉)

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