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最後は「ミュウ」と言ってる? 名曲「ポケモン言えるかな」論争の真相

マグミクス / 2023年8月11日 21時10分

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■今も歌える大人多数!『ポケモン言えるかな』の懐かしい論争

 世代を超えて愛され続ける『ポケットモンスター』のブームの興隆を語る上で、忘れてならないのが大ヒット曲「ポケモン言えるかな?」です。

 1997年にアニメ版主題歌『めざせポケモンマスター』のB面としてリリースされたこの曲は、初代『ポケモン』に登場する150匹のポケモンの名前をリズミカルに歌っていくもので、当時の小学生たちの間で一大ブームを巻き起こしました。

 あの頃の小学生たちが今もなおポケモンの名前を記憶しているのは、この歌のおかげといっても過言ではありません。またその後も『金・銀』が発売された後には「ポケモン言えるかneo?」、また『ポケットモンスター ベストウイッシュ』のエンディングテーマとして「ポケモン言えるかな? BW」がリリースされるなど、世代をまたいでの「言えるかな?」があるのもまたうれしいことです。

 さて大ヒットを記録した初代『ポケモン言えるかな?』において、当時の小学生のなかで小さな論争を巻き起こっていました。それが「最後にミュウと言っているかどうか」問題です。というのも本来、この曲に歌われているのは「150匹」なのですが、「151匹目の幻のポケモン・ミュウの名前も最後の最後に小さく言っている」と主張する派閥が出現しました。

 改めて初代『言えるかな?』の歌詞を確認しましょう。「オコリザル」まで歌い上げ、曲も締めに差し掛かった頃合い、「あれ?ちょっと待って!もしかして、もう1匹忘れてない?」と暗に「ミュウ」の存在をほのめかすものの、ミュウの名は明記されていません。

 ところが「ミュウを言っている派」の主張は、「耳を澄ますと小声で最後にミュウと言っている」というものでした。

 確かに当時、小学生だった筆者の耳にも、レイモンドのMCが終わり、音楽が鳴り止むタイミングで微かに「息を吸うような音」が聞こえました。その音こそが「ミュウ」と言っている箇所だという主張に、それなりに納得もしていたのでしたが、大人になった今聴き直してみると普通にビートの余韻としか思えません。(音声解析をしたわけではないですが)少なくとも人の声ではなさそうです。残念ながら「ミュウと言っている」という主張は勘違いだった、と考えるのが妥当でしょう。

 では、なぜそのような勘違いが発生してしまったのでしょうか。以下は憶測です。この『ポケモン言えるかな?』には、CDとは別に公式のPVが存在します。そのPVはポケモンの名前と一緒に、そのポケモンのカードが表示されるというものでした。

 筆者はCD派だったのですが、「ミュウと言っている派」の子たちは、どうやらこのPVを観ていたようなのです。というのも、このPVの最後に、一瞬だけ「ミュウ」のカードが映り込みます。これと先ほどの「息を吸うような音」が合わさり、自然と「曲中でもミュウと言っている」という勘違いが発生してしまったのではないでしょうか。

 果たして、この「勘違い」がどこまで多かったかは定かではありませんが、真剣な論争を巻き起こすほどに、小学生の間で『ポケモン言えるかな?』が爆発的流行していたことは確かです。すっかり大人になり、地味に2番が思い出せないのが悔しいところです。

(片野)

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