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貴重な話連発!ウルトラファンなら見ておきたい「科特隊」隊員たちのYouTube

マグミクス / 2023年10月1日 7時10分

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■桜井浩子さんの「ROCO TALK」では「遺言」になってしまった回も

 1966年の『ウルトラマン』に出演していた役者陣が、当時を懐古しながら語らう企画はこれまでもトークイベント、雑誌、書籍、TVなどで何度もありました。そしてついに、元科特隊の隊員たちが、自らのYouTubeチャンネルにて発信する時代が到来しています。

 そのなかでもウルトラシリーズの初代ヒロインであり、『ウルトラQ』の江戸川由利子役、『ウルトラマン』ではフジ・アキコ隊員役を演じた女優・桜井浩子さんの番組「ROCO TALK」は衝撃です。この記事ではこのチャンネルを中心に、特撮レジェンドたちのチャンネルを解説していきます。

 上記のチャンネルでは「女優桜井浩子が、気の置けない仲間や気になる方と気さくにトークを繰り広げる番組」と概要にある通り、桜井さんが毎回ゲストを招き、自然体に語らっていくのですが……そのゲストがどれも特撮レジェンドばかりなのです。

 最初のゲストは『ウルトラQ』で戸川一平を演じた西條康彦さんでした。西條さんがこうして、メディアで気楽にお話される姿自体がとても貴重です。東宝の後輩である桜井さんを「桜井」と呼び捨てにするあたり、日本映画史の一旦を覗き見たような気分になります。

 また、(他ゲストの時もそうですが)トーク内容は当時の出演作品から舞台裏、撮影環境と多岐にわたり、全4回とたっぷり長く公開されていまsた。なお西條さんはその後、「ROCO TALK」にちょくちょく顔を出してくれています。

 また一見、直接的な繋がりのない大物ゲストも多いのも見どころです。『ウルトラセブン』のモロボシ・ダン役の森次晃嗣さんの回では、ジャズ喫茶に住み込みで働いていたころ、お客さんとして当時まだ靴磨きで生計を立てていた黒部進さん(『ウルトラマン』のハヤタ隊員役)が来ていたことなどが明かされました。当時の俳優業界の意外な繋がりには、びっくりさせられます。

 なお、黒部進さんのゲスト回もあるのですが、黒部さんは『ウルトラマン』時代の細かい思い出はすっかり忘れている様子で、それを自然に語らえる雰囲気はとっても微笑ましいのです。さらに『ウルトラマン』にホシノ少年役でレギュラー出演していた津沢彰秀さんなど、とっくに芸能界を引退されていた方も登場するのですから、うれしい限りでした。

 そして貴重という点では、その最たるものは監督であり脚本家の飯島敏宏さんの回です。出演回が全て公開されたのが2021年7月であり、同年10月17日に飯島監督は亡くなられました。図らずも、本当に伝説の回となったのです。本当に大切な言葉を映像とともに遺してくれた「ROCO TALK」には、特撮ファンとして感謝しかありません。

 また「ROCO TALK」以外にも、特撮レジェンドの方々のチャンネルはあります。例えば同じ科特隊では、『ウルトラマン』のアラシ隊員、『セブン』でフルハシ隊員として出演した毒蝮三太夫さんの「マムちゃんねる」もおすすめです。

 特撮関連の話も多く、ウルトラマンのスーツアクターを務め、「『セブン』でアマギ隊員を演じた古谷敏さんと『シン・ウルトラマン』の話をする回などは、観ていない蝮さんに懸命に説明する古谷さんという構図がなんとも笑えます。さらに、そんな古谷敏さんもまた自身のチャンネル『古谷敏の夢道TV』を開設しており、こちらもまた特撮関連の秘話がてんこ盛りなのです。

 文字で読むことが多かったレジェンドたちの証言も、本人の口から自ら発信してくれる時代。これはもう「未来」です。

(片野)

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