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取引先に対して“丸坊主で土下座謝罪”するも…尊大な新入社員が招いた“最悪の結果”

日刊SPA! / 2024年4月30日 15時53分

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 会社勤めをしていると、4月は何かと変化が起きる時期。新入社員の合流もその一つ。彼らは大半の場合、無条件で歓迎されるものだが、周囲にいらぬ面倒を掛ける迷惑な人物も存在するようだ。
 IT企業で営業職をしている藤原宏樹さん(仮名・35歳)は、この時期になると否が応でもある新人のことを思い出してしまうという。

◆ハングリーな経験が買われて採用されるも…

「仮に田村としますが、今まで自分が見たきた中でも断トツでヤバい新人でしたね。入社した時は、一番期待されていたんです。親が厳しかったらしく、高校卒業後は1年間家業で営業として働き、学費を稼いだうえで大学に進学したというエピソードがきっかけで採用に至ったそうで」

 そんな新人の担当になった藤原さん。手がかからないだろうと思っていたそうだが……。

「教えることは色々とあるんですが、まるで聞こうとしないんです。家業での営業経験で自信を持っているようで、振る舞いも新人とは思えないぐらい尊大。提案の仕方をレクチャーしても『そんなので取れますか?』と反論されたこともありました」

◆上司に呼び出されて怒鳴られた理由は、まさかの…

 他にも困る面が多かったという。

「それだけならまだしも、お客さんに対して『出来もしないことを出来る』と適当に回答してトラブルになることも多々ありました。信頼されないような営業の仕方をするので、同期と比べてもかなり低い数字しか出せないでいました。正そうとこちらが教えようとしても、やはり聞く耳を持たないので相当悩みましたね」

 そんなある日、藤原さんは上司に呼び出された。

「突然『おまえは田村にどんな教え方をしたんだ!』と怒鳴られたんです。心当たりがなかったので、何があったのか聞いてみると、長年取引がある顧客にキックバックを持ちかけたそうでした。通常よりも高い金額で提案し、その分の何割かは、先方の担当者の懐に入るようにするよう持ちかけたんです」

 これが大問題になった。

「業界や企業によってはそうした手法もあるかもしれませんが、個人的な利得のために、不当に価格を吊り上げるのは背任にあたる行為です。うちではこの手の手法を使った例は聞いたことがありませんでした。最も問題になったのは、この提案に先方がカンカンに怒ったことでした。コンプライアンスに非常に厳しく、キックバックの話をのめば先方の担当者は懲戒免職になってしまう。こんな話を持ちかけてくる会社とは取引できないと言われてしまったんです」

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