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格闘ゲー前夜 百花繚乱の80年代後半に当時の小中学生がハマったゲーセンのゲーム5選

マグミクス / 2023年10月12日 21時10分

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■個性豊かすぎるゲームが並んだ30年前のゲーセン

 現在40代後半の人がまだ小中学生だった1980年代後半は、「ファミリーコンピュータ」が爆発的に普及していた頃ですが、当時の電源系ゲーム、いわゆる「TV/ビデオゲーム」の花形と目されるタイトルはゲームセンターにあるゲーム(アーケードゲーム)だったといえるでしょう。映像表現力はもちろん、操作デバイスや、搭乗型の動く筐体など、家庭用ゲーム機のゲームとは別ものでした。

 当時を振り返ると、ゲームセンターは実に様々なゲーム筐体が稼働していました。そうしたなかから、2023年現在40代後半くらいの人がきっとハマっていたであろう、アーケードゲームをいくつかピックアップして見ていきます

『バブルボブル』

『バブルボブル』は、1986年にタイトーがリリースした、固定画面の面クリア型アクションゲームです。魔法使いによってかわいい「バブルドラゴン」に姿を変えられてしまった主人公「バブルン」「ボブルン」兄弟が、連れ去られた彼女を助けるために洞窟の地下100階を目指します。

 バブルンやボブルンが吐いた泡は「敵を包みこみ割ることで敵を倒すことができる」「自身が泡に乗って移動できる」というもので、この「泡」を主軸とした独特のアクションが特徴のゲームです。泡に包まれた敵をまとめて倒せば高得点を稼ぐことができ、一気に敵を倒したときの爽快感はヤミツキものでした。SNS上でも「スコアアップの方法を知ったら何回も遊びたくなるゲームだった」「昔上手い友達がヒョイヒョイ登って行って、腕前の差を感じたんだよな~」など、当時を懐かしむ声が聞こえてきます。隠しコマンドを入力すればパワーアップできる仕様で、有利な状態でゲームを始めることも可能でした。

『レインボーアイランド』

『バブルボブル』の続編として翌1987年に登場したのが『レインボーアイランド』です。ドラゴンの姿から人間の姿に戻った兄弟は、虹の魔法を使ってレインボーアイランドの人たちを助けるというメルヘンチックな世界観の、縦スクロールで上へ上へと登っていくタイプの面クリア型アクションゲームでした。「ダイヤモンドを集めることで隠しステージが現れる」「各種条件を満たさないと出現しないシークレットアイテム」など、やり込み要素が豊富に仕込まれており、そのぶん難易度も相応に高かったようで、ネット上では「見た目はかわいいのになかなかの難易度」「難しかったけど本当に面白かった」と、難易度に言及する感想が見られます。ただ、当時アーケードゲームといえば「難易度は高くて当たり前」(都内在住会社員40代男性談)という面はあり、そして難易度が高かったからこそ当時の子どもたちを熱中させたゲームだったともいえるのかもしれません。

『ファンタジーゾーン』

『ファンタジーゾーン』は、1986年にセガからリリースされた、「敵が落とすお金で武器を買う」という独特なパワーアップシステムの横スクロールシューティングゲームです。プレイスタイルに合わせある程度は自由に武器を選べる(買える)ものの、ステージクリア(ボス攻略)するためには相応に考えて選択しないといけないなど、難易度はやや高めでした。

 パステル調の幻想的なカラーリングや、個性的なデザインのボス、そしてそのBGMなど、タイトルどおり「ファンタジー」にまとめ上げられている点も特徴的でした。「キャラが可愛いし音楽も良い、そしてシステムも面白い。当時は斬新なシューティングゲームでした」「陽気な音楽も好きだったな」といった評がネット上に見られます。

■「必殺シュート」練習しまくったよね……

『熱血高校ドッジボール部』も収録された、Switch『くにおくん ザ・ワールド クラシックスコレクション』(アークシステムワークス)

『熱血高校ドッジボール部』

 1987年にテクノスジャパンからリリースされた『熱血高校ドッジボール部』は、世界の強豪とドッジボールで対戦し世界一を目指すゲームです。実際のドッジボールのルールとは異なり、ボールを当てられたキャラの体力が0になったら退場していくという格闘ゲームのようなシステムでした。

 当時の子どもたちを熱中させた要素としては、「必殺シュート」の存在が大きかったのかもしれません。ダッシュした歩数および特定のタイミングでジャンプすることにより、キャラごとに強力なシュートを放つことができ、試合を優位に進められたのです。

 しかしこの必殺シュートは意外とタイミングが難しく、当時の子どもたちのあいだで何回も試行錯誤が重ねられたことでしょう。「花園高校のなりたかは最強! 1歩で必殺シュート打てるし、外野からも打てる」といったネット上の書き込みが見られるように、やり込んだなかでの発見があったのも同作品の魅力でした。ファミコンにも移植され、「友達との対戦が熱い絶対負けたくなかった」との感想も見られるように、友達同士で対戦し盛り上がった人も多かったことでしょう。

『ファイナルファイト』

 個性的なキャラクターが魅力だった『ファイナルファイト』は、1989年にカプコンからリリースされ、のちにスーパーファミコンに移植されて大ヒットしました。さらわれてしまった市長の娘を助け出すために、敵と戦いステージをクリアしていく横スクロールアクションゲームです。プレイヤーキャラは、攻撃スピードや攻撃力の違う3人から選択でき、それぞれ異なる戦い方を楽しむことができました。ボタンを連打すれば敵を倒すことができるので、一見では簡単そうに思えるゲームでしたが当時のアーケードゲームで当然そんなことはなく、立ち回りを考えて進めないと攻略できないという絶妙な難易度が、やり込み要素にもなったようです。

 ボーナスステージは、時間内に自動車をフルボッコにし、その破壊度合いによりポイントがもらえるというもので、「誰が悪者かわからなくなってしまう」と罪悪感を覚えるプレイヤーもいたようです。

 敵も印象に残るキャラクターばかりで、ネット上を眺めると「ザコ敵にも魅力満載なのがファイナルファイト」といった声も少なくありません。各ステージのボスにいたっては、デザインやその動きが特徴的なキャラばかりで、かつ一筋縄で倒せるものではなく(初見殺しともいいます)、友達やほかの人のプレイを参考になんとか倒したという人もいたことでしょう。当時は、特に新しいゲームがリリースされると、上手い人の周りにはけっこうな人だかりができたものでした。

* * *

 80年代後半のアーケードゲームは、やがて訪れる格闘ゲームブームの前夜であり、前述したようにまさに百花繚乱という様でした。ここまで挙げてきたもののほかにも、当時の子どもたちを熱中させたものはまだまだ存在することでしょう。

『アーケードアーカイブス バブルボブル』:
(C)TAITO CORPORATION 1986 ALL RIGHTS RESERVED.
Arcade Archives Series Produced by HAMSTER Co.

(LUIS FIELD)

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