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アーケードゲームがファミコンに移植…されず発売中止! 「ずっと待ってた」3選

マグミクス / 2024年4月10日 21時25分

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■発売中止に至るまでのさまざまな経緯とは

 1000種類以上も発売された「ファミリーコンピュータ」のソフトのなかには、アーケードゲームからファミコンに移植された作品がいくつもあります。しかし、アーケードとファミコンにはスペック差があり、ファミコンソフトに落とし込むには難しい部分もあったのです。

 そういったリスクが原因なのか定かではないですが、アーケードからファミコンソフトに移植される予定だったタイトルが発売中止になったこともありました。例えば1986年8月に稼働していたカプコンの『ラッシュ&クラッシュ』は、移植される予定でしたが、ファミコン版が世に出ることはありませんでした。

 同作のジャンルは、縦スクロールドライブアクションシューティングゲームです。悪の集団「ザッパー」にさらわれた妻子を救い出すために、プレイヤーは車を操作しながら襲い掛かるザッパー一味を倒していくという内容です。

 そもそも、ファミコンへの移植の情報は、雑誌などでの告知がされていませんでした。しかし、なぜか攻略本である『セクションZ完全必勝本』の巻末に「カプコン最新ソフト情報だぜ!」という見出しとともに、ファミコン版『ラッシュ&クラッシュ』について紹介されています。1987年8月に発売される予定でしたが、前述したように、それは叶いませんでした。

 しかし、時が経ち、2022年にはカプコンの人気アーケードゲームがプレイできる「カプコンアーケード 2ndスタジアム」の配信が始まり、そのなかには『ラッシュ&クラッシュ』が収録されています。ネット上には「当時、ファミコン版を楽しみにしていたけど、配信が始まったおかげで思う存分遊べるようになってうれしい」などの声があがっていました。

 ほかには、メーカーの事情によって、ほかのファミコンソフトにシステムを使われる形になってしまったアーケードゲームも存在します。それはセガのアーケード版『ピタゴラスの謎』というブロック崩しゲームで、ハドソンから移植版が発売される予定でした。

 結果的には、1987年6月にハドソンから発売されたアクションゲーム『高橋名人のBUGってハニー』のゲームシステムに『ピタゴラスの謎』が組み込まれる形となりました。こういった経緯によって、ファミコンソフトのなかに『ピタゴラスの謎』が並ぶことはなくなったのです。

 ファミコンカセットだけでなく、「ディスクシステム」でも、アーケードから移植が予定されるも、発売中止になったケースがあります。アーケードで稼働したコナミのアクションシミュレーションゲーム『恋のホットロック』がその一例で、ファミコン雑誌でディスクシステムへの移植が告知されたものの、発売元のメーカー、発売時期も不明なまま、音沙汰がなくなりました。

 ほかの例として、ファミコンへの移植は叶わなかったものの、別ハードで実現したタイトルがあります。1986年6月にサンリツ電気からファミコンソフトとして発売予定だったプロレスゲーム『ダンプ松本』は、セガのハード「セガ・マークIII」のソフトとして、1986年7月に『極悪同盟 ダンプ松本』のタイトルで発売されました。

 アーケードゲームとして人気を博しても、家庭用ゲーム機への移植ができなかったタイトルが多数あるのは事実です。昨今はダウンロードコンテンツとしてゲームが配信できる時代になったので、埋もれてしまったアーケードゲームにも、スポットが当たる機会が増えてくることを願います。

(LUIS FIELD)

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