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2作目にして「カービィに必須なモノ」揃った? 『夢の泉の物語』の革新的だった要素

マグミクス / 2023年10月22日 21時10分

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■『星のカービィ』シリーズが人気作となったきっかけの名作とは

 1993年に発売され、2023年でリリースから30年が経ったカービィシリーズの『夢の泉の物語』は「カービィ」シリーズの2作目で、対応ハードはファミコンです。

 同作のストーリーは前作『星のカービィ』で異変を起こした張本人・デデデ大王が、7本に分けて子分に渡してしまったという「スターロッド」を取り返しに行くというものです。

 ゲームシステム面やキャラクターなど前作と比較して追加要素が多く、それらは現在のカービィにも受け継がれているものが多くありました。今回は、そんな『夢の泉の物語』で初登場した、現在のカービィシリーズの礎となった要素についてご紹介します。

 カービィを象徴するゲームシステムといえば、「コピー能力」でしょう。このシステムが本格的に搭載されたのは、本作が初です。

 コピー能力とは、カービィがステージ上の敵を吸い込むと、その相手に応じたさまざまな能力を使えるようになってアクションの幅が広がるというシステムです。『夢の泉の物語』『夢の泉の物語』では20種類ほどの能力が登場し、今ではおなじみの「ソード」「ビーム」「カッター」などもこの頃から登場しています。

 カービィの生みの親であり本作のディレクターを務めた桜井政博氏によると、コピー能力を新たに搭載した理由は、「初心者と上級者の両者に遊んでもらうため」だと語っています。

 企画が上がった段階では前作同様初心者向けという方針を打ち出していましたが、当時ファミコン市場は終末期を迎えてすでに次世代機のスーパーファミコンが台頭していました。そうした背景から初心者が購入するとは、考えづらかったようです。結果としてこのコピー能力が、「カービィ」シリーズにおいてなくてはならないものとなりました。

 またカービィの人気要素のひとつとして、本筋から逸れた「ミニゲーム」があります。『スーパーデラックス』にて登場した「刹那の見斬り」などがシリーズ内で人気ですが、そうしたミニゲームが登場したのも『夢の泉の物語』からです。

 相手と銃の撃ち合いをして反射神経を競う「はやうちカービィ」、デデデ大王の投げる卵を食べる数を競う「たまごきゃっちゃ」、クレーンゲームでぬいぐるみを取って点数を競う「クレーンフィーバー」の3種類のミニゲームが遊べます。「はやうちカービィ」は後に、前述の「刹那の見斬り」にゲーム性が受け継がれていきます。

 新規のキャラが多数登場し、なかでもカービィ屈指の人気キャラ・メタナイトが登場したのも『夢の泉の物語』からした。メタナイト戦といえばコピー能力・ソードをコピーしたカービィと一騎討ちというスタイルですが、この戦闘スタイルも本作からのものです。さらに、メタナイトがステージに突然あらわれて「無敵キャンディー」を落としていくというお茶目な一面も見せてくれます。

 また世界観においても、『夢の泉の物語』は後の「カービィ」シリーズに大きな影響を与えています。「カービィ」シリーズといえばポップな世界観をイメージする人も多いと思いますが、ゲームを終盤まで進めていくと、最初のポップさとは一転してダークな雰囲気へと変貌していくことがしばしばありました。

 こうした世界観も本作が初めてで、ラスボス・ナイトメアウィザードは他のかわいらしいカービィのキャラクターとは少し毛色の違う、黒ずくめの敵です。これは後の『スーパーデラックス』のマルク戦、『星のカービィ64』のゼロ・ツー戦など、数々のラスボス戦にこのような世界観が継承されています。

 このように『夢の泉の物語』は数々のカービィシリーズの人気要素を生み出しており、本作なくして現在のカービィシリーズの人気はなかったと言えるのではないでしょうか。現在は「Nintendo Switch Online」に加入していればソフトを購入しなくてもプレイができるので、30周年を期にぜひ遊んでみてください。

(マグミクス編集部)

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