2024年も注目ゲームタイトルが多すぎ! FF新作ほか「おさえておきたい」話題作3選
マグミクス / 2024年1月11日 18時40分
■『FFVII』の世界が、広大なスケールで蘇る!
新年を迎えて1週間以上が経ち、そろそろ2024年という数字にも慣れてきたころでしょう。昨年のゲーム業界も大作が多数登場し、話題に事欠かない1年となりました。
続編への期待を大きく上回る完成度で驚かされた『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』、人気シリーズながら「狭く深く」を選んだ意欲作『ファイナルファンタジーXVI』、「The Game Awards 2023」のGame of the Yearを獲得した『バルダーズ・ゲート3』など、ざっと思い返すだけでも数々の作品が脳裏を過ぎります。
今年はまだ始まったばかりなので、まだ目立ったゲームは発売されていませんが、2024年全体を見渡すと、すでにいくつもの注目作が姿を垣間見せています。そのなかでも特に見逃せない3本の作品を取り上げ、高まる期待感と共にお届けします。
●『ファイナルファンタジーVII リバース』:2月29日発売
今年は、年明け早々から『アナザーコード リコレクション:ふたつの記憶/記憶の扉』や『不思議のダンジョン 風来のシレン6 とぐろ島探検録』などのタイトルが相次ぎます。しかし、この時期の注目作といえば、スクウェア・エニックスが放つ『ファイナルファンタジーVII リバース』(以下、FFVII リバース)が頭ひとつ抜きん出ています。
初代PlayStation時代に発売された『ファイナルファンタジーVII』は、3DRPGの代表格となるほどの一大ブームを起こし、ゲーム性・個性あふれるキャラクター・引き込まれる物語と数多くの魅力で、多くのユーザーを虜(とりこ)としました。
そのオリジナル版をベースに、3部作構成でリメイクする一連のシリーズが展開しており、『FFVII リバース』はその2作目にあたります。前作の『ファイナルファンタジーVII リメイク』(以下、FFVII リメイク)はミッドガル脱出までが描かれ、限定的な場所での戦いが続きましたが、『FFVII リバース』は広大な世界への冒険に挑みます。
本作のフィールドはオープンワールドではないものの、いくつかのワールドエリアに分かれており、各ワールドごとに探索やプレイ体験が変わるります。「山チョコボ」や「空チョコボ」など、各地域に生息するチョコボも変化するくらい、変化に富んだフィールドが待ち受けているようです。
また、原作で仲間になった面々は、この『FFVII リバース』で全員合流する模様。ただし、一部のキャラはまだパーティメンバーとして戦うことはできず、物語上で同行するのみとのこと。「レッドXIII」や「ユフィ」、「ケット・シー」はバトルシーンで活躍する映像などがあるため、このあたりは問題なく戦闘中に操作できると見て良さそうです。
協力して繰り出す「連携アビリティ」に、ATBゲージを消費せずに使える「連携アクション」と、バトルの醍醐味もぐっと増す『FFVII リバース』は、ゲームとしても気になる作品です。そしてもちろん、オリジナル版から変化している物語も気になるところ。今年の2月~3月は、『FFVII リバース』の話題が飛び交うことでしょう。
■カプコンのオープンワールド・アクションRPGや、アトラスの完全新作RPGも
シリーズファンが待ち望んだ『ドラゴンズドグマ2』。見上げるほど大きな「青銅の巨人」との戦いも待ち受けている
●『ドラゴンズドグマ2』:3月22日発売
『FFVII リバース』は注目必至の話題作ですが、どんな大作でも発売から1ヶ月ほど経てば、その盛り上がりもいくらか落ち着きをみせていきます。ちょうどそのタイミングに発売されるのが、カプコンが手がける『ドラゴンズドグマ2』です。
シリーズ1作目を飾った『ドラゴンズドグマ』(2012年発売)は、「誰かと一緒に遊んでいるような楽しさ」を目指して作られたオープンワールドのアクションRPGでした。オンライン上で遊ぶアクションRPGはすでにいくつもありましたが、顔も知らないプレイヤーと協力して戦うのは楽しい反面、気遣いも必要ですし、プレイスタイルの違いで合わない場合もあります。そのため、替えがたい面白さがある一方で、決して手軽とは言えません。
しかし『ドラゴンズドグマ』が目指したのは、オンラインによる協力プレイではなく、頼れる仲間「ポーン」を生み出し、疑似的なパーティプレイの再現でした。主人公に仕える立場である「ポーン」は、戦闘からクエストまで幅広くプレイヤーに助力し、ソロプレイなのに「誰かと一緒に遊んでいるような楽しさ」を見事に実現してくれました。
また、当時のオープンワールドRPGはシンプルな戦闘も多かったなか、アクション性が高く手応え満点のバトルで高評価を獲得。この時の『ドラゴンズドグマ』は完全新規のタイトルでしたが、後に『ドラゴンズドグマ クエスト』や『ドラゴンズドグマ オンライン』などへ繋がり、シリーズ展開に発展するほどの成功を見せました。
ただし、オープンワールドながらその広さは物足りず、そこだけは残念なポイントでした。ですが、満を持して登場する続編『ドラゴンズドグマ2』における世界の広さは、前作の4倍相当とのこと。前作の悔やまれた点を補強し、シリーズファンの期待に応える1作になるのではと期待が集まっています。
「魔剣士」「マジックアーチャー」「幻術士」などの新たなジョブや、見上げるほど巨大な敵「タロス」など、新要素も続々と判明している『ドラゴンズドグマ2』も、見逃せない話題作のひとつとなるでしょう。
●『メタファー:リファンタジオ』:2024年秋発売
アトラスは、『真・女神転生』に『ペルソナ』、『世界樹の迷宮』など、RPGだけでも数多くの人気シリーズを世に出しています。ブランドとしても長く活躍を続けてきましたが、その35周年を記念する作品として登場するのが、『メタファー:リファンタジオ』です。
ここまでに紹介した『FFVII リバース』と『ドラゴンズドグマ2』はいずれも続編ですが、『メタファー:リファンタジオ』は過去の作品との繋がりはない完全新作のRPGとなります。ですが、開発スタッフには『ペルソナ3』『4』『5』のクリエイターたちが加わっており、その布陣からもアトラスの本気が窺えるほどです。
舞台となる世界観はファンタジーですが、その設定は個性的で、8つの異なる種族が生きる「ユークロニア連合王国」で発動した「次の王を決める魔法」をきっかけに、本作の物語が動き出します。
この連合王国は長きにわたる統治から腐敗が進み、格差や差別が横行する国へと堕落していました。こうした状況下で発動した「次の王を決める魔法」は、国民からの人気を最も集めさえすれば、誰でも次の王になれるというもの。一発逆転もあり得るこの魔法が国民に及ぼす影響は、計り知れないほどです。
またバトルも特徴的で、アクション性とコマンドバトルが融合した、かつてないゲーム性に挑戦しています。公開されている映像を確認すると、フィールド上で敵を薙ぎ払うアクションRPGのような場面もあれば、敵を斬りつけてコマンドRPGに移行するシーンも描かれるなど、多彩なバトルを垣間見せており、豊かなゲーム性に期待が高まるばかりです。
『メタファー:リファンタジオ』の発売時期は、2024年秋を予定しています。発売はまだ少し先の話なので、ゲームシステムなどの情報はまだ断片的ですが、実力派クリエイターたちが35周年記念作品を手がけるとあっては、気にならないわけがありません。2024年下半期は、『メタファー:リファンタジオ』にご注目ください。
(臥待)
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